終末期の医療機関の現状と本人や家族がやらなければないこと

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皆、人生の最期のときが必ずやっていきます。人生の最後を迎える期間を終末期といいます。その終末期の医療機関の現状と本人や家族がやらなければならないことをご紹介します。私の体験談もご紹介しますので参考にして下さい。
 

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厚生労働省の統計では、
平成28年の死亡者数は129万6千人で自宅での死亡は12.7%だそうです。
この中には検案死と呼ばれるものが、50%近くもあると言われています。
これからいうと、自宅で看取られて最期の時を迎えているのは約7%(約9万人)ということになります。
 
自宅で最期の時を迎えること希望しているのは、全体の約80%に昇りますが
しかし、この自宅で最期の時を迎えたいと思っている人達の約80%の人は自宅で最期の時を迎えるのは無理だと思っています。

従って、出来るだけ自宅で過ごし病状が進行すると緩和ケアの病院や施設に入ると考えている人が多いようです

その理由

1位が、介護してくれる家族に負担がかかること。
2位が、病状の急変時などの対応や、急変した時に入院できるところがあるか?

などの不安がある。と挙げられています。

上記以外には

・往診してくれる医師がいない
・24時間相談に乗ってくれるところがない
・訪問看護・訪問介護の体制が整っていない

などがあります。

医療機関の現状

医療機関の入院患者さんへの対応として、厚生労働省の方針では、

・患者さんの意思が確認できる場合は、
医療関係者と患者さんが話し合って患者が意思決定をする。
・患者さんの意思が確認できない場合は、
患者さんの推定意思を尊重して家族と相談して最善の方針をとる。

となっています。

ここで、問題なのは医療機関では終末期を迎えた患者さん(治療方法のない患者さんとか、
積極的な治療をしないとかの患者さん)をそのまま入院させておくことはできないため、
地域連携の担当者と相談して行き先を探すようになります。

端的に言うと、医療機関としては治る見込みのない患者さんや治療方法のない患者さんは退院してください。
医療機関は病気を治すところで、終末期の患者さんを看取るところではありません。

ということです。

そうなると

「自宅に帰りますか?」
「緩和ケアの病院や施設等に行きますか?」
「ほかのどこかに行きますか?」
と、患者さんや患者さんの家族に判断を迫られることになります。

(昔のように、最期まで医療機関で看てくれるということは無くなってきています。)

多くの場合、医療機関は患者さんが終末期に入ってから上記のようなことを告げますので、数日間で行き先を探さなければならないケースもあります。

当然、医療機関も患者さんや家族が自宅意外を望まれた時は、地域連携の担当者が行き先を探してはくれますが、
行き先が空いているとは限らず、探し回ったり、受け入れ先があったとしても遠方であったり不便な場所ってこともあります。
(これは医療機関に限ったことではなく「特別養護老人ホーム」や「介護老人福祉施設」なども看取りをしていないところも同じです。)

このようなった時に慌てなくてよいようにはするには、どうしたらよいのでしょう。
 

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ご本人やご家族がやらなくてはならないこと

では、具体的にはどうした良いのでしょうか?

 ご本人を含めご家族と話し合う ことが大切なのです。
それも、出来るだけ早い時期に生きている間に最期の時のことを話すのは縁起でもないと言う方もおられますが、

でも、よく考えてくださいね!

最期の時のことを話す・考えるということは
最期の時までどういう風に生きるかってことなんですよ

確かに最初は抵抗があると思いますが、

しかし、必ず最期の時は訪れることは誰もが判っていることで避けられないことだということも判っています。

 

縁起が悪いとか、何となく話しづらいとか思わず、勇気を出してご本人も含めご家族でお話しされることをお勧めします。

最期の時までご本人の人生をどういう風に全うさせてあげられるかということを考えるということです。

ご夫婦・親子なら必ずご本人さんに判ってもらえますよ!
 

これが正解というものがないので、難しいとは思いますが、
話し合いで方針・方向が決まれば、
  ・何をすれば良いのか
  ・何をしなければならないのか

が、はっきりします。

どういう結果であれ、
ご本人もご家族も納得いく(後悔の少ない)形が最良の方法だと思います。

【体験談】私の場合

先日、自宅で母を看取りましたが

私の場合は、最初に話しをしたのはヘルパーさんの回数を増やすときです。
(週2回から3回に増やしてもらいました。)

確かに最初はムッとしてましたが
「家事とかで自分の体力を使わず、自分の趣味とかやりたいことに体力を使ってほしい」って言って説得しました。

それ以降、ことあるごとに色んな話しが出来るようになり、紆余曲折はありましたが、自宅で看取ることになりました。

母が亡くなり、私が今、一番思うことは、
看取られるご本人も含め、ご家族で話し合うことの大切さを痛切に感じています

結果として、ご自宅で過ごすのも緩和ケアの病院や施設に入られるのも良いと思います。
大切なのは、ご本人も含めご家族がより良かったと思えることです。

ご本人の状態・ご家族の状況など千差万別です。
各々の状況の中で、より良い方法を皆で話し合われ選ばれることが何より大切だと思います。

 

まとめ

介護・看護・看取り・最期の時というのは避けて通れないことです。
だからお互いに思いやりの気持ちを忘れず、「本音で話し合うこと」が第一歩なのです。
話し合いで決まったからといって、何が何でもそうしないといけないと
いうものでもありません。
途中で方針・方向性が変わっても良いのです。
大切なのは、ご本人含めご家族みんなで話し合い、納得したうえで進めることなんです。

最後までお読みいただきありがとうございます。
 
 
 

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