看取りを行う場合、段階的に症状が変化していきます。

1.症状の変化が月単位と考えられる時期
2.症状の変化が週単位と考えられる時期
3.症状が日にち単位で変化する時期
4.症状が時間単位で変化する時期
とに大別できます。
ここでは、各々の状態やすべきことを綴ります。

また、先日、母を自宅で看取った経験者として経験談なども綴りました。
悩んでおられる方の、少しでも参考になりましたら幸いです。
また、ご質問や、お困りのことが御座いましたら「お問合せフォーム」から連絡ください。
微力ながらお手伝いできることがあるかも知れませんので。
  

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症状の変化が月単位の時期

この時期は、痛みなどが緩和されていれば日常生活はとても安定している時期です。
ご本人と身辺整理をしたり、ベッドを置く位置や家具の配置を考えておきましょう。

将来的に、ベッド、ベッドサイドテーブルやポータブルトイレなどのものを置かなければなりません。
ベッドも、出来れば三方から介助できればより介助し易いでしょう。

母の場合は、この時期から少しづつ物の整理を始め、人に譲りたいものは譲っていました。
また、誰もいない時にお風呂に入ることを嫌がっていました。
夜も誰かがいた方が安心できたみたいです。

症状の変化が週単位と考えられる時期

この時期は、日常生活で出来ていたことがドンドン出来なくなっていきます。
また、寝ている時間が増え、日時の感覚が分らなくなってきます。
場合によっては、昼夜逆転することもあります。

私の場合は、今思えばこの時期が一番イライラしていたと思います。
出来なくなるスピードが速くなってきているのに、私が対応できなかったのでしょう。
何でこんなことも出来ないのかと思った時期です。

この時期に医師に勧められ緩和ケア内科の受診をしています。
母や私たちが、疲れた時に一時的にでも入れるようにとの配慮でした。
その時の緩和ケア内科の医師に「週単位の時期に入ってるね」と言われ
私自身、イライラが解消されたのを覚えています。

昼間寝ている時間が増えて、昼夜逆転しそうだってのですが、
母が眠れないと言ったので、医師に頼んで導眠剤を処方してもらいました。
導眠剤のお蔭で、夜は寝てくれるようになったので、昼夜逆転は免れました。

症状が日にち単位で変化する時期

・食事を食べなくなる。

この時期になると、食事が欲しくなくなってきます。無理に食べさせようとしないで、ご本人が食べたいものだけ食べさせてあげてください。

私も知ってはいましたが、母に「本当にお腹すかないの?」って聞くと、
「本当にお腹すかない」「それよりも、食べること自体が辛いって」と言ってました。

母の場合は、フルーツでした。フルーツは水分もあり食べやすいそうです。
特に最後はスイカでした。それもカットスイカ3個、2個、1個となり最後は半分でした。

・水分の摂取量も減っていく

飲ませるには十分注意を払って下さい。
一度に飲める量も減っていきますので、少ない目に何回かに分けてあげてください。

母は、元々お茶飲みで、一日2L近く水分を摂ってましたが、
一日の摂取量が500mLくらいになり、1回の摂取量も30mL位まで減りました。
この時期、母は氷が欲しいと氷1個を口に入れてやると嬉しそうでした。 

・眠っている時間が長くなる。

一日中ウトウトと眠っている時間が増えます。これは「傾眠状態」と呼ばれ、これは天然の麻酔が効いているのと同じで、ご本人はとても気持ちの良い状態です。 

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この頃の母は、「寝ているのが一番楽や!」って言ってました。
「そうか、そしたらゆっくり寝とき」って言ったら
「うん」とすぐに寝てしまっていました。

・薬が飲めなくなってくるので、貼り薬や座薬に変更してください。 

24時間効果のある貼り薬などもあるので医師と相談しながら決めてください。
水分が摂れるようなら、薬を砕いてお湯に溶かせてから飲ますこともできます。
 

・呼吸が荒く、手足をバタつかせたり意味不明の言葉を言うこともあります。

呼吸が早くなったり、間延びして無呼吸状態になったりとリズムが乱れます。
手足をバタつかせたり暴れたりすることもあります。また、家族の名前が分らなくなったり、意味不明の言葉を言ったりすることもあります。
これは、脳内麻薬のエンドルフィンが分泌し始めたことによる自然経過の一つです。

母の場合、暴れることはなかったですが、家族の名前を間違ったり、全然関係のない話しをしだしたりしました。
「どうしたの?」って聞くと
「夢見てた」ということでした。
一日中ウトウトしている状態なので、現実と夢の世界の区別がつかなくなってきていたのかも知れません。

・苦しそうにしていても、救急車は呼ばず訪問看護師にまず電話しましょう。

様態が急変したら、まず、訪問看護師に連絡してください。
慌てて救急車を呼んだ時点であらゆる方法で救命処置を希望すると判断され、病院に運ばれます。
さらに病院に搬送中に車内で亡くなると、医師の診断ができないため、死因不明の自己扱いにされ、救急隊員は警察に連絡をします。
ご遺体は、警察の検視・解剖となる場合もあります。
また、救急隊員が到着じにすでに亡くなっていれば、警察に連絡を入れ自己扱いとなります。
その場に居合わせた家族などに警察は事情聴取をすることもあります。
家族に囲まれ最期の時を穏やかに迎えるはずだったのが、事件となり慌ただしく警察来たりとならないようにしましょう。

本当に救急車が必要な場合は、訪問看護師が指示してくれます。
訪問看護師は「看取り」のプロです。多くの状況や状態を看てきています。何かあった時・不安な時など訪問看護師に連絡をされると良いと思います。

母の場合も、深夜3時半とかに連絡をしたことがありました。すぐに、訪問看護師が駆け付け処置をしてくれました。
母の最期の日も19時過ぎに、血圧の上が80を切り脈拍数は200を超えました。また、上眼(白目をむいた状態)になったので、訪問看護師さんに連絡、すると、医師と訪問看護師が来てくれました。
そして、母が永眠したのは22時25分でした。

まとめ

このように、大まかな流れは以上です。
当然、病状や個人差はありますが、一通り知っておいた方が良いと思います。

私の場合も、「食べられなくなる」「水分を摂れなくなる」そしてそれが本人にとって苦痛ではないと知っていましたが、
半信半疑でいたのですが、その都度母に聞いてみると「別に欲しくない」「苦痛でもない」と言ってました。
特に最期の一週間は、本当に上に書いてある通りでした。

母は、暴れはしませんでしたが、声を荒げ「死ねる薬が欲しい」と言いました。
妻が「楽になる薬」だと言って安定剤を飲ましましたけどね。

確かに、弱って苦しんでいる母を見るのは苦しかったですが、
「私は腹を括った!さぁ、あなたたちも腹を括りなさい!」って言われている様にも感じました。
苦しんでいる姿を見せることによって、周りの人達に「あんなに苦しんでいるんだから逝かせてやっても良い」と思わせているようにも感じました。

最後までお読みいただきありがとうございます。
こちらも参考にしてください。
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