お世話になった上司や取引相手の定年退職。
今までの感謝の気持ちと新しい門出を祝って、定年退職のお祝いを渡したいと考える方も多いのではないでしょうか。
よほど親交の深い上司や取引相手でない限り、退職すると付き合いがなくなります。
お世話になった相手に、最後の最後に失礼に当たるようなことはしたくないですよね。
定年退職のお祝いの相場や喜ばれる品物、渡し方を、部署から渡す場合と個人的に渡す場合に分けて紹介します。
部署から定年退職のお祝いを渡す場合
部署から定年退職のお祝いを渡す場合、部署のメンバーから一定のお金を集めて、上司の直属の部下や部署の事務職員が品物を購入するのが一般的です。
定年退職プレゼントの相場
お祝いの相場は部署の規模によって異なります。
社員数が5人から10人程度の小さな部署であれば5000円から10000円程度、それ以上の大きな部署であれば20000円から30000円程度が相場で、一人あたり1000円から3000円程度負担して、部署内で集まったお金でお祝いを準備します。
退年退職のプレゼントで喜ばれる品物
定年退職する上司はもちろん、取引相手は自分より目上の人で年齢も上の人ですよね。
年齢が上だと、意識していなくても、おじいさんやおばあさん扱いしてしまいがちです。
相手の気分を害さないような品物を選びたいですね。
定年退職のお祝いとして渡す品物は、相手のこれからに役立つものを選ぶことが大事です。
定年退職後に再就職する場合
人生100年時代といわれているように、定年退職する年齢を迎えても元気な人が多く、定年退職後も再就職して働き続けるビジネスマンが増えています。
相手が定年退職後も働き続けると分かっているなら、新しい職場で使えるビジネスアイテムを贈るのもいいですね。
再就職する人は、新しい職場でも肩書きがついている場合が多いです。
名刺を配る機会も多いので、名刺入れが実用的です。
その他、落ち着いた色合いのネクタイなども喜ばれます。
どのような色、柄のネクタイを持っているのか、好きなブランドはあるのかなど、普段から相手が使っているネクタイをチェックしておくと「全く同じネクタイを持っていた!」「似たようなネクタイを持っていた!」ということを防げますよ。
定年退職後に再就職しない場合
定年退職後に再就職しないなら、自分の時間や夫婦の時間を大切にしたいと思っている人が多いでしょう。
配偶者がいない人なら、お手入れが簡単な観葉植物がおすすめです。
仕事を辞めると、家にいる時間が長くなります。植物を部屋に置くことで、気分が明るくなります。
だからといって、お手入れが複雑な植物ではすぐに枯らしてしまうかもしれません。
また、日数をかけて旅をしたいという人もいるでしょう。
お手入れをしばらくしなくても枯れない観葉植物であれば、気軽に育てることができます。
配偶者がいる人なら、ペアグラスなどの夫婦で使える物、旅行券やお食事券などの夫婦で楽しめる物がおすすめです。
ただし、受け取る相手によっては、旅行券やお食事券、商品券などの金券をよく思わないかもしれません。
というのも、中には、「品物を選ぶのが面倒くさかったのかな?」と思う人がいるのです。
金券を渡す場合には、是非、花束を添えてください。
相手が電車通勤しているなら、大きな花束を持って帰るのは大変なので、小さな花束や花かごを添えましょう。
定年退職のプレゼントの渡し方
目上の人にお祝いを渡すのであれば、のしや渡す時期にも気を付けなければいけません。
のし
定年退職する上司や取引相手は目上の人なので、品物にはのしをつけましょう。
定年退職は慶事なので、紅白の蝶結びの水引、表書きは「御礼」にします。
中には、表書きを「退職祝」にする方もいますが、確かに、定年退職は新しい門出の第一歩ではありますが、相手は今までずっと働き続けてきた職場を去ることに寂しさを感じているかもしれません。
相手の心情を考えると、お祝いより、感謝の気持ちが伝わる「御礼」のほうが無難です。
プレゼントを渡す時期
送別会があるなら送別会で、送別会がないなら退職日の一週間前に渡します。
退職当日はデスク周りやロッカーの中の荷物を持ち帰るため、荷物が多くなります。
また、相手も取引先の挨拶回りや残務で忙しくしています。
退職当日に渡すのはやめましょう。
個人的に定年退職のお祝いを渡す場合
部署から定年退職のお祝いを渡さない場合であっても、感謝の気持ちを込めて上司や取引相手に個人的にお祝いを渡したい方もいらっしゃりますよね。
個人でする定年退職のプレゼントの相場
部署全員で渡すお祝いは高価でも構いませんが、個人的に渡すお祝いに高価な品物を選ぶと相手も気を遣いかねません。
5000円から10000円程度の予算で、品物を選びましょう。
個人でする定年退職のプレゼントで喜ばれる品物
相手の趣味や好物・家族構成にあわせて品物を選ぶのはもちろん、自分と相手の思い出にちなんだ品物を選ぶと、相手のことを思い浮かべながら品物を選んだことが相手に伝わります。
例えば、相手と飲みに行った時に話題に挙がったお酒があるなら、そのお酒を渡すといいですね。
何を渡せばいいのか悩む場合は、金額が直接的に分かる金券ではなく、カタログギフトに花束を添えて渡しましょう。
個人でする定年退職のプレゼントの渡し方
のしの水引や表書きなどは、先述した部署から定年退職のお祝いを渡す場合と同じですが、渡す時期には注意が必要です。
送別会など相手が主役になっている場面で、個人的にお祝いを渡すと、お祝いを用意していない人だけでなく、相手も気まずく感じてしまうかもしれません。
社員が少ない社内でこっそり渡しましょう。
渡すタイミングを逃した場合は、相手の自宅に送るか、退職後に食事などに誘って渡してください。
ただし、退職してすぐは旅行したり、家族でゆっくり過ごしたりしているかもしれません。
相手の予定をさり気なく聞いてアポイントメントを取るなど、相手に迷惑がかからないように気を付けましょう。
まとめ
定年退職のお祝いの相場や喜ばれる品物、渡し方を、部署から渡す場合と個人的に渡す場合に分けて紹介しました。
部署から定年退職のお祝いを渡す場合、一人あたり1000円から3000円程度負担して、部署内で集まったお金でお祝いを準備します。
定年退職のお祝いとして渡す品物は、
定年退職後に相手が再就職するかしないかなど、相手のこれからの生活を考えて実用的なものを選ぶことが大事です。
送別会があるなら送別会で、送別会がないなら退職日の一週間前に渡すようにし、荷物が多くなる退職当日に渡すのは控えましょう。
個人的に定年退職のお祝いを渡す場合、高価な品物を選ぶと、相手も気を遣いかねないので、5000円から10000円程度の予算で選びましょう。
自分と相手の思い出にちなんだ品物を選ぶと、相手を思い浮かべながら品物を選んだことや感謝の気持ちがより一層相手に伝わります。
品物は社員が少ない社内でこっそり渡す、相手の自宅に送るなどして、相手に気遣った渡し方をしてくださいね。
是非、相手に失礼のないように、そして、相手に喜ばれる品物を準備してくださいね。