七夕(たなばた)は、旧暦7月7日の夜に、天の川の両岸にある牽牛星(けんぎゅうせい/和名「ひこぼし」)織女星(しょくじょせい/和名「おりひめ」)が年に一度巡り合うという伝説に基づく行事であり、五節供のひとつです。
ロマンチックなお話として知られていますよね。

短冊に願い事を書いたり、七夕飾りを飾ったり、ご家族や恋人と天の川を探した事があるかと思います。

しかし、七夕について漠然とは分かるけど、意味合いは定かではないという方も多いはずです。
そこで、意外と知らない七夕飾りの種類と由来、短冊の色の意味や願い事を書く理由などについて詳しくご紹介します。

スポンサーリンク

 

笹の飾りの種類と意味・由来

七夕飾りは何種類あるのか気になったことはありませんか。
その数はなんと20種類ということですから驚きです。

では、その中で代表的な13種類の意味と由来をご説明します。

・短冊


五色の短冊に願い事を書いて飾る。
お馴染の七夕飾りですよね。

もともとは、機織りや裁縫、書や芸事が上することを願っていたそうですが、
現在は、勉強や字の上達といった願いを込めるのが主流となっています。

・吹き出し(ふきながし)


吹き流しは、織姫が織る糸を表しています。
織姫のように、裁縫、機織りが上達するように願いをかけている他、五色の吹き出しを飾ることで悪いものがつかないようにと魔除けの意味も含まれています。

・投網、網飾り

投網(とあみ)とは、魚を捕るための網のことを言います。
つまり、網飾りは、漁師が使う網に見立てたものです。

漁の成功や、食べ物に不自由しないこと、海の幸をいただけることへの感謝の意味と共に、網で幸せを絡み取るという意味合いも込められています。

・屑籠(くずかご)

七夕飾りを作るときに出た紙くずを、折り紙で折ったかごに入れてつるすことで、倹約と清潔にする心、整理整頓の心を養うという願いが込められています。

・神衣・紙衣(かみこ)

折り紙や和紙で作った着物の形をした七夕飾りのことで、神様に捧げる為に棚機津女(たなばたつめ/織り機で衣を織る女性)が織った衣のことを言います。
裁縫が上達し、着るものに困らないように願いを込める他、災いの身代わりとしての意味合いが含まれています。
また、七夕竹の一番先端に吊るし、子供が健康に育つようにと形代の役割もあります。

・巾着(きんちゃく)

その昔、巾着はお財布として使われていました。
気運の上昇や商売繁盛という願いが込められています。

また、本物の巾着を飾って、紐でしっかりと結ぶことで節約を心掛けるようになるとも言われています。

・折り鶴


折り鶴を折ったことがある方は多いですよね。
ご存知の通り、折り鶴は長寿の象徴として家族の健康と長寿、家内安全の願いが込められています。
家族の中の年長者の年齢の数だけ折り鶴を飾ると良いとされ、家庭で折り鶴を教えることで、子供は教わる心を養っていたということです。
小さいころから、何となく折っていた折り鶴ですが、このような意味が含まれていたなんて心に響く思いがします。

スポンサーリンク

・提灯(ちょうちん)


みんなの願い事が織姫様に見てもらえるように、明るく照らすという意味がある、なくてはならない七夕飾りと言えるかもしれません。
神様やご先祖様に、自分たちの場所を知ってもらえるように、提灯の灯りで心を明るく照らしてくださいという意味が込められています。

・輪つなぎ、輪飾り


この飾りも作った経験がある方も多いはずです。
輪つなぎは、輪をいくつもつなげて作ることから願いが消えず、みんなの夢が連なって繋がります様にという願いが込められます。
輪つなぎが飾られるだけで、パッと華やかになりますよね。

・三角つなぎ、四角つなぎ


昔の七夕では、三角や四角い布を飾りに使っていたことから、裁縫が上手になりますようにと願いが込められています。

・菱飾り(ひしかざり)

星の連なる天の川を表しています。菱飾りの代わりに輪飾りで天の川を表現することもあるようです。

・貝飾り

海の恵みが十分に得られます様にという願いが込められています。
また、海の幸をたくさんいただけますように、大漁になりますようにという意味合いもあります。

投網(とあみ)と同じような意味が含まれているようですね。
昔は、魚が栄養源だったようですので、そのような背景が由来となっているのではないでしょうか。

・星飾り

星飾りは、願い事が星に届き、お星様が願いを叶えてくれます様にという思いが込められています。
よく流れ星に願い事を込める、そんなイメージなのかもしれませんね。

短冊の色の意味

7月7日の七夕が近づいてくると、近所の商業施設や学校などで短冊に願い事を書く機会が増えますよね。

短冊を選ぶとき、色を気にしたことはありますか。
♪笹の葉さらさら~♪と七夕の歌にも出てくる五色の短冊には、実は色ごとに意味があり、願い事によって色を使い分けるのだそうです。

では、短冊の赤・青・黄・白・黒が表す意味を見てみましょう。

赤:ご先祖様や両親への感謝の気持ち。
青(緑):人としての徳を積む、人間力を高める。
黄:友人や知人を信頼し、大切にする。
白:決まりや義務を守る。
黒(紫):学業の成績向上

この五色には中国の陰陽五行説に由来しています。(陰陽五行説とは/中国の戦国時代に発生した陰陽説と五行説とが漢の時代に結びついて一体化した説。)
七夕は、もともと中国から来た行事で、すなわち「五行思想」の五色を指すようです。

しかし、近年は様々な色の短冊を見かけますよね。
自分の好きな色や風水に基づいて選ぶという方も多いかもしれません。

本来の意味を知っておくことだけでも、願い事を明確に届けたいという思いの強さが膨らみますし、その願い事に相応しい色を選ぶとことの楽しさが得られるのではないでしょうか。

短冊に願い事を書く理由

七夕は、今や、織姫様と彦星様が年に一度巡り合う日として、短冊に願い事を書き七夕飾りと一緒に笹の葉に下げてお祝いする年中行事となっています。

では、なぜ短冊に願い事を書くようになったのでしょうか。
第2章でご紹介した色の意味合いを考えると、ますます気になりますよね。

どうして、「願い事が叶う」と言われるようになったのか、有力な諸説と共に見てみましょう。

「字を書く事で学問や書道の上達を願う」というものが、次第に「願い事を書く事で願いが叶う」と伝わり方が変化したと言われています。
短冊などを笹に飾る風習は、江戸時代から始まったもので日本以外では見られません。

中国では乞巧奠(きこうでん)という行事があり五色の糸を星々に数えて供え、裁縫や技芸の上達を願っていました。

それが時代の流れと共に、和歌を書いて願い事をするようになり、裁縫だけではなく、歌などの芸事や書の上達も願う様になってきました。

現在では、短冊に自由に願いを書くようになっておりますが、元々は短冊への込める願いは決まっていたということですね。

七夕という年に一度の大切な時間を、「願い事を叶える」という行事を通して、昔から意義の深い日としてお祝いしていたと考えると感慨深い思いがします。

まとめ

いかがでしたか。
七夕について掘り下げていきましたが、正直、知らないことも多かったのではないでしょうか。

普段、何げなく行っている行事や、作り慣れているものでも深い意味を知ることで印象も大きく変わりますし、伝統的な物語をくみ取ることは、歴史的な行事に参加するうえでも大切なことだと思いました。
いつもと違った感覚を得ることができるかもしれません。

単に、ロマンチックなお祭りとして捉えるのも良いですが、
行事が意図する考えを想いながらイベントに参加することも価値がありますよね。

今年の七夕は、いつも以上に短冊に願いを込めて書いてみましょう

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

スポンサーリンク
おすすめの記事