在宅と施設どちらが良いのか?それぞれのメリットとデメリット

B!

在宅でのケアと施設でのケアのどちらを選ぶのかは、最終的にご本人とご家族の意思、あるいは話し合いの結果によります。お互いに後悔が残らないよう十分話し合って下さい。

ここでは、それぞれの持つメリットとデメリットをご紹介します。

また、先日、母を自宅で看取った経験者として経験談も綴りました。悩んでおられる方の、少しでも参考になりましたら幸いです。

また、ご質問や、お困りのことが御座いましたら「お問合せフォーム」から連絡ください。微力ながらお手伝いできることがあるかも知れませんので。

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在宅ケアのメリットとデメリット

在宅ケアのメリット

  1. ご本人が安心できる。
    長い間過ごしてきた自宅は、ご本人にとって安心で居心地が良く、心穏やかに過ごせる場所です。
  2. 自由に過ごすことができる。
    勝手を知った我が家です。他の人の目を気にせず、窮屈な思いをせずにゆったりと過ごせる場所です。
    ご家族のサポートがあれば、できることもたくさんあります。
  3. 時間的な制約がない。
    ご本人が自分らしく自分の生活のリズムで自由で自然な時を過ごせます。
    また、医師は往診してくれますので、ご本人の時間的・体力的負担を減らすことができます。
  4. ご家族と過ごすことができる。
    ご家族と一緒に居ることができる。いつも、家族の声を聴き、気配を感じることができる。
  5. ご本人が自分らしく生きる、自分の存在意義が再認識できる。
    自宅では、誰かの夫・妻や父・母であったり、祖父母であったりします。そういう家族の中での役割や存在意義を感じられます。
  6. 経済的に負担が少ない。
    在宅ケアと聞くと費用がかかると思われる方も多いみたいですが、施設でのケアより安く済みます。

在宅ケアのデメリット

  1. ご家族のサポートが必要である。
    ご家族に体力的・精神的負担がかかる。
  2. 急変時にすぐに対応できない。
    急変時、医師や看護師が来るまで時間がかかる。
  3. 吸引などの医療行為を家族が行わなければならないこともある。

などが挙げられます。
 

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施設のメリットとデメリット

施設のメリット

  1. 1.ご家族の労力的負担が少ない。
    ご家族とかは、体力だけでなく精神的な余裕もできる。
  2. 2.急変時すぐに診察やケアを受けることができる。
    病状が急変した場合など、医師、看護師や介護士の診察やケアをすぐに受けることができる。ご本人にとってもご家族にとっても安心である。

施設のデメリット

  1. 自宅よりは自由度が低い。
    ・自分の時間が制限される。
    ・自宅とは違い好きなように生活することができない。
    ・病院の規則や時間に拘束されるので不自由がある。
    ・治療やケア以外の時間に天井を見て過ごすことが多い。
    ・限られた場所(ベッドの上)が生活である。
  2. 家族との時間がとりにくい。(家族がいつでも面会することができない)
  3. 経済的負担がかかる。
    在宅ケアよりも高額な費用が必要になる。
  4. すぐに入所できない場合がある。
    入所するまでに所定の手続き、時間が必要になる。
  5. 最期の時に家族がそばに居られず、医療者が周りにい居ることになることが在宅より確率が高い。

私の場合

母を在宅で看取った経験から上記のことに捕捉させていただきます。

私も仕事の都合で約30年前家を出て、結婚してから別居していました。

だから、30年ぶりに母と暮らし色々と話をしました。
話しはそれましたが、在宅での母の暮らしは普段と変わらずできる範囲で終活をしていました。

人にあげるものと捨てるものの整理したりを休み休みしていました。
母の遺影も一緒に決めました。

そういう意味で、母は穏やかな日々を送れたと思っています

在宅ケアのデメリット2番

具合が悪くなった時は、訪問看護師さんに電話をすると遅くても20分位で来てくれまし、多い日は4回来てもらいました。(その間に医師の往診1回あり)
恵まれたケースだとは思いますが、さほど不自由を感じることはありませんでした

在宅ケアのデメリット3番

幸い吸引は無かったのですが、点滴の針を抜くことは数回しました。
その場合、看護師さんが丁寧に方法を教えてくれましたので思っていたほどでもありませんでした。

施設でのケアの経験はありませんが、早い時期にかかりつけの医師の紹介で緩和ケア内科のある病院を紹介され、受診しています。
母や家族の希望があれば受け入れて貰えるようにと段取りしてもらいました。

母や私のセーフティネット(逃げ道)があったのも心強かったです。

現在は終末期の緩和ケアは医療施設でも往診のかかりつけ医師でもほとんどできることは変わりません。

輸血やCT・MRIなどは無理ですが、血液検査もかかりつけ医師の往診ででき翌日には結果が出ます。
薬も変わりませんし、麻薬系の痛み止めの薬は家族が飲ませたり貼ったりすることができます。

(ほとんどは、訪問看護師さんがやってくれますが)
 

まとめ

私が在宅で母を看取ったので、在宅の方が良いようなことが多くなりましたが、
ご本人、ご家族によって様々なご事情があると思います。

そのなかでも、ご本人が最後の時まで一日一日を自分らしく生き

ご本人にとってもご家族にとってもより良い時間になるよう

充分、話し合って検討してから選択してほしいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。
 
 

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