喪中の年末年始の過ごし方とマナー!お歳暮、おせち、お年玉は?

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喪中の期間は、「故人を悼(いた)み、偲(しの)ぶ期間でお祝い事やおめでたいことには避け慎ましく暮らしましょう」
となっていますが、年末年始行事が続く時期どうすればよいのでしょう?
お歳暮は?クリスマスは?年越しそばは?新年のあいさつや初詣は?など様々な疑問に答えます。

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まず、「忌中」と「喪中」の違いを理解しておいてください。

「忌中」・・・近親者の方が亡くなってから満中陰(四十九日)までの期間
       (神道では50日祭までとされています)
「喪中」・・・近親者の方が亡くなってから1周忌までの期間(通常一年間)

をいいます。

忌中と喪中は、ほぼ同じ意味合いなのですが、故人を悼み、偲ぶ気持ちが「忌中」の方が強いと思ってください。

 

ご存知だと思いますが、「年賀状はダメですよ。喪中はがきを出しましょう」

目 次 ーお好きなところからお読み下さいー

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年末の過ごし方

お歳暮は送っても大丈夫です

お歳暮は、一年間お世話になりましたという感謝の気持ちを表したものです。
ですので、贈られても問題はありません。

但し、本来は問題ないのですが、先方が気になさる方ならば「忌明け」後に送られた方が無難です。

送る時は、熨斗紙は使わず「白無地」の奉書紙(ほうしょがみ)などを使いましょう。
表書きは「お歳暮」でかまいません。

クリスマスは大丈夫です

しかし、はしゃぎ過ぎるのは控えましょう。
クリスマスは、仏教、神道よりはるか後に入ってきたもので、それが習慣化したのもなので問題ありません。

出来れば、去年、一昨年のクリスマスを思い、故人のことを思い出してあげればそれも供養になります。

ただし、ご近所の目のありますので程々にしましょう。
それと、家の外のイルミネーションはやめておいた方が無難です。

年末の挨拶は大丈夫です

相手への感謝やねぎらいの気持ちを表すものなので大丈夫です。

「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします」
「今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします」

とか
「良いお年を」
「良いお年をお迎えください」
なども大丈夫です。

しかし、この「良いお年を」は、相手がどう思うかは分からないので
上の「今年も・・・・・」の方が無難かも知れません。

年越しそばは大丈夫です

元々、年越しそばには「今年の悪いことを断ち切って、来年は良い年になりますように」という意味もあります。
お祝い事ではありませんので問題ありません。

大掃除は大丈夫です

大掃除は大丈夫というよりは、するようにしましょう!

お墓参りは是非行きましょう!

年末に限らず年始でもお墓参りは行きましょう!
 

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新年の過ごし方

おせち料理、お雑煮はダメ!

いつもの年のように、おせち料理を飾り付けてお雑煮を食べるのはダメです。
お正月(新年)を、祝うものなのでダメです。

しかし、普通の料理として食べるのは大丈夫です。
お祝いの料理にはせず、普段の食事としていただくのは大丈夫ですよ。

そうそう、お屠蘇(とそ)は、絶対ダメですよ!
普通にビールやお酒を飲んでください。
(もちろん「乾杯」はダメですよ!)

最近は、そんなに厳密に言われることは減ってきました。
故人が好きだったのもをお供えしてあげたり、毎年、見ていたテレビを見たりと
故人が好きだってことをしてあげて、故人のことを思い出してあげるのも供養だと思います。

ただ、先程のお屠蘇とか形式的なものは控えた方が良いと思います。
また、家の外だとか、誰かが家に来られた時は注意してくださいね。
(特に年長の人には気を付けて下さい。正しい知識もなく自分の思い込みで判断する人もいますからね)

お正月の飾りつけはダメです

門松やしめ縄などはもちろんお鏡餅やお箸の祝い袋などもダメです。
後、お正月に「赤富士」や「鶴亀」などの絵や掛け軸を飾るのも控えましょう。
毎年、お正月に飾り付けたりしていたことは控えておいた方が無難です。

お年玉は?

本来は、お祝い事なのでダメです。
しかし、子供相手のものですから「お小遣い」として渡してあげたらどうでしょう。
その場合、ポチ袋ではなく白無地の封筒にしましょう。

新年の挨拶は行きません

新年の挨拶には行かず、松の内(関東では1月7日、関西では1月15日)が明けてから「寒中見舞い」いとして行きます。
この場合の手土産は、熨斗(のし)紙はなしで、表書きは「ご挨拶」とかにしておいた方が無難なようです。

しかし、休みの関係などでそれまでに行かないといけない場合は
「明けましておめでとうございます」は使わずに、
「新年早々お邪魔します」などの言葉にし、その後に「昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします」と続ければ大丈夫です。
この場合、手土産は熨斗付けず、普通のお土産として持って行けば大丈夫です。

初詣は?

初詣は、忌中(正確には故人が亡くなって50日)はダメです。
忌明け後なら行っても大丈夫です

忌中の人でどうしても行きたい人は、忌明け後の小正月(1月15日)や節分に行っては如何でしょうか?

また、神社の鳥居はくぐらないなど言いますが、亡くなってから50日過ぎていればくぐっても大丈夫です。
おみくじも大丈夫ですよ。

その他

結婚式

ご自身の結婚式は喪が明けてからされた方が良いでしょう。
友人などの結婚式に招待されたら、早いうちに当事者とご相談されたら良いかと思います。
本来は、忌が明けていれば問題ないのですが、ご結婚される方のご両親や親族の方がどう思われるかも考慮しなければなりません。
特に、あなたが喪中であることをご出席の方がご存知の場合は出席を控えた方が良いかも知れません。

誕生日

忌が明けていれば、普通にしても大丈夫です。
ただし、あまり派手にはされないように

旅行

忌が明けていれば、大丈夫です。

家の新築、増改築、引越

家の新築はダメです。家の増改築や引っ越しは、喪中は控えた方が良いです。

まとめ

まとめると、年末の行事は良くて、新年の行事はダメなものが多いですね。

本来、「忌中」「喪中」の考え方は仏教の考え方で、正月は神道(神様)の考え方です。

神道では、近親者が亡くなって50日の間は「穢れ」と言われ生命力が落ちていると言われています。「気枯れ」が語源だそうです。
従って、その間に神社にお参りしてはダメだと言われています。
50日を過ぎれば気が戻り神社の行くことも許され、神様に「故人が亡くなったことを報告に行く」とされています。

日本特有の、仏教も神道も一緒のごちゃまぜな文化が長く続きこれが習慣化し、あたかも当たり前のように言われていることがたくさんあります。
本来の意味や理由を知らず、聞きかじったことを常識だと思っている人がたくさんいるのです。

だから、外での行動には十分注意しましょう。(特に年長者の前では)

ただ、今は亡くなった故人が「どう思うか、どうしたら喜ぶか」とかを言われるようになってきました。
管理人も、母を亡くした今、このことを考え暮らしていますし、家中や家族の中ではこれで良いと思っています。

本来の意味や理由を知らない人達がたくさんおられます。
非常識だと言われないように気をつけましょう。

 

蛇足ですが、
 神道やキリスト教、浄土真宗には忌中、喪中の考え方はありません。
 神道やキリスト教では遣わされた仕事が終わり神のもとに戻ると言われています。だから
 50日祭とか一年祭と言われます。
 浄土真宗では、亡くなれば阿弥陀仏の本願で極楽浄土で仏になると言われています。
 詳しくはこちらを参考にしてください。

 
 
 

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