肌が痒くなったり、洗顔した時に肌がしみるなどのアレルギー症状があることがあります。
ひょっとすると、これらの症状に心当たりがある人は「花粉皮膚炎」かもしれません。
花粉症による目の痒みや鼻水・くしゃみなどの症状がなくても
皮膚が花粉に反応することがあります。
今回は、この肌のアレルギー症状「花粉皮膚炎」の症状や、予防と対策をご紹介いたします。
花粉症の皮膚症状とは?
花粉症の影響で皮膚に現れる症状のことを、「花粉皮膚炎」と言います。
花粉皮膚炎はアトピー性皮膚炎の人が多く発症すると言われており、
全体の30~40%の患者が発症すると言われています。
しばらくして再び花粉が皮膚の中に侵入した際にアレルギー反応を起こして花粉皮膚症を発症してしまうと考えられています。
本来は肌のバリア機能によって花粉は皮膚の中に入ることができません。
しかし、乾燥や肌のこすりすぎなどによって、肌のバリア機能が低下してしまいます。
特にアトピー性皮膚炎の患者のように、既に湿疹ができてしまっている場合は、
患部からバリア機能が低下して花粉が皮膚の中に侵入してしまうことで、花粉皮膚炎が起こります。
花粉皮膚炎の症状
花粉症の代表的な症状は、目の痒みや鼻水・くしゃみなどですが、
花粉皮膚炎の症状はこれらの症状がなくても以下のような症状が皮膚に現れます。
・メイクののりが悪い
・肌がガサガサゴワゴワしている
・洗顔をした時に、洗顔料や水がしみる
・痒くて掻かずにはいられない
・肌が乾燥して粉がふく 等
花粉皮膚炎を予防するにはバリア機能を高めることが重要
前述したように、花粉皮膚炎の原因は肌のバリア機能が低下してしまい、
患部に花粉が侵入することで発症してしまいます。
肌のバリア機能は、
潤いを閉じ込める細胞間脂質、
肌を紫外線やウイルスから守る皮脂膜
の3つの機能によって構成されています。
水分が多く、適度に皮脂分泌が行われている肌が理想的な肌ですが、
また、栄養が偏った食事やストレス、喫煙、加齢などによってもバリア機能を低下させてしまうため注意が必要です。
花粉皮膚炎を予防する最も有効な方法は、肌のバリア機能を高めることです。
アトピー性皮膚炎や乾燥肌などによって湿疹が酷い場合は、
まずは皮膚科で治療する必要があります。
皮膚科を受診するほどでもないけど、肌のバリア機能の低下を感じる人は、
角質への吸収力と保湿力が強いセラミドを配合した化粧水などで肌に潤いを与えてあげるようにしましょう。
花粉皮膚炎を悪化させないための対処法とは
肌を保湿しようと化粧水を変えるだけでも大きな刺激となってしまい、
肌荒れを悪化させてしまいます。
そのため、肌荒れが酷い場合は皮膚科を受診して、
ステロイド外用薬や保湿剤を塗ったり、
抗アレルギー薬を服用して炎症を鎮めることが先決です。
しかし、
花粉による肌荒れが病院に行くほど酷くないけど気になることってありますよね。
その場合は以下の対処法を試してみると、肌荒れが改善するかもしれません。
低刺激性の基礎化粧品を使用する
肌荒れしている時は、
今まで使っていた化粧水などの基礎化粧品が大きな刺激となることがあります。
アルコールやパロペン、防腐剤などの添加物は一般の化粧水など基礎化粧品に配合されていることが多いですが、これらの添加物は肌が敏感になっている時はご法度です。
肌荒れを起こしている時は、
これらの添加物を使用していない敏感肌用の基礎化粧品がおすすめです。
また、
手のひらで抑えるように優しく塗ることで肌への刺激を減らすことができます。
美容液や乳液などが1つになっているオールインワンゲルなどは、
塗る回数を大幅に減らすとができるので、肌への刺激を最小限にすることができます。
オイルタイプや拭き取りタイプのクレンジングは使用しない
化粧を落とすのに、良く落ちるオイルクレンジングや、
手軽にメイクを落とすことができる拭き取りタイプのクレンジングを
使っている人が多いと思います。
しかし、これらのクレンジングは洗浄力が高いだけでなく、
肌への摩擦も強いことから、肌の負担になってしまいます。
そこでおすすめなのが、クリームタイプのクレンジングです。
オイルタイプのクレンジングと比べてやや洗浄力は劣りますが、
肌の潤いを保ったまま不要な汚れだけを落とすことができます。
まとめ
花粉皮膚炎は、肌のバリア機能が低下することで、
花粉が皮膚の中に侵入して発症するため発症します。
最も有効な予防法は、肌のバリア機能を高めることです。
アトピー性皮膚炎や乾燥肌などで湿疹が酷い場合は、まずは皮膚科で治療を受けましょう。
そこまで酷く無い人は、肌への浸透率が良いセラミドを配合した化粧水を使用することで、肌に潤いを与えることができます。
また、敏感肌用の基礎化粧品を使用したり、
クレンジングを見直すことで肌荒れが改善することがあります。
まずは今回ご紹介した予防と対処法を参考にしてみてくださいね!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。