近所や親戚の子どもが塾に通っていたり、子どもが勉強についていけていなかったりすると、子どもを塾に通わせるべきかどうか悩みますよね。
子どもを塾に通わせるなら、いつから通わせるのがいいのでしょうか?
学年別に塾に通う目的、塾に通い始める時期を決める注意点を紹介するので、いつから子どもを塾に通わせようか悩んでいるお母さんは是非参考にしてください。
小学校低学年(1~2年)から塾に通う目的
勉強する習慣を子どもに身につけさせたいけれども、お母さんが子どもの勉強に付き合うことができないなら、小学校低学年から塾に通い始めるのがおすすめです。
小学校低学年で習う漢字は画数が少なく、算数は足し算や引き算などの簡単な内容なため、お母さんも子どもも塾に通う必要性をあまり感じないと思います。
しかし、漢字や足し算、引き算の練習は漢字ドリルや計算ドリルなど、問題を繰り返し解いて行うことが多いですよね。
つくりなどを深く考えずに漢字を書き取ったり、答えを覚えたりしてしまい理解しているようにみえて理解できていない子どもも少なくありません。
お母さんが子どもの学習理解度を把握して宿題をみたり、必要に応じて、練習問題を追加したりできるなら、塾に通う必要はありません。
しかし、お母さんが働いていて、宿題をみられない、勉強に付き合うことができないなら、塾に通うのがおすすめです。
塾に通えば、塾から宿題が出されるため、学習時間が必然的に増え小学校低学年から勉強する習慣が身につきます。
学年が上がるにつれて、学習内容は難しくなります。
難しくなるぶん、学習時間をしっかり確保しなければいけなくなるので、年齢が小さいうちから、勉強する習慣を身につけることは後々役に立ちます。
ただし、小学校低学年では、子ども自身が勉強する必要性を感じないため、無理強いは禁物です。
勉強するように何度も繰り返し言い聞かせていては、子どもが勉強嫌いになってしまう可能性があります。
子どもの性格、勉強に対する関心度などから、塾に通わせるべきかどうかを判断しましょう。
小学校中学年(3~4年)から塾に通う目的
小学校低学年のテストの点数に比べて、中学年のテストの点数が明らかに下がっているなど、子どもが授業についていけていないと感じるなら、小学校中学年から塾に通い始めるのがおすすめです。
小学校中学年に入ると、国語、算数に加えて、理科、社会の授業が始まります。
小学校低学年と中学年では、小学校で過ごす時間にあまり変わりがないので、国語、算数に充てていた学習時間を、理科、社会に振り分けることになります。
今までと同じようにといっても、低学年で習った足し算、引き算をずっと繰り返すわけではありません。
かけ算、割り算はもちろん、分数の計算、文章題なども加わり、学習内容は当然難しくなります。
限られた学習時間の中で、難しくなる国語、算数、そして、新たに始まる理科、社会を理解しなければいけなくなります。
先述したように、学年が上がるにつれて、学習内容は難しくなります。
子どもが授業についていくことができていない、焦っているように見えるなどの子どもの様子に変化があれば、塾に通うことを検討し始めましょう。
小学校高学年(5~6年)から塾に通う目的
中学受験をするなら、小学校高学年から塾に通い始めるのがおすすめです。
小学校高学年になると、低学年、中学年で習った基礎を応用した授業が多くなり、クラスメイトの間でも成績に差が出始めます。
また、将来の夢をもったり、中学受験に興味をもったりするなど、自分の考えを持ち始める時期でもあります。
授業についていけていない場合はもちろん、中学受験をする場合には、塾に通い始めましょう。
勉強する習慣が身についていれば、塾に通わなくても、中学受験に合格できるかもしれませんが、中学受験に合格するには志望校対策を行うことが大事です。
志望校対策には、試験で出題される問題の傾向を分析したり、面接の練習をしたりしなければいけません。
子どもの勉強をみる、志望校対策を行う時間がお母さんにあるなら、塾に通う必要はありませんが、塾は受験のプロです。
何年もその中学校に生徒を合格させている塾に、志望校対策を任せるほうが効率的です。
また、子どもの成績をみて、「もっと上の中学校を目指せる」などのアドバイスをしてくれます。子どもの新たな可能性を見出せるかもしれません。
中学生から塾に通う目的
高校受験をするなら、中学生から塾に通い始めるのがおすすめです。
中高一貫校に通わない限り、多くの子どもが経験する高校受験。
中学生の子どもが塾に通う場合、高校受験に合格することが最大の目的ではないでしょうか。
高校受験では、本試験(学力検査)と共に内申点が重視されます。内申点は、各教科の授業を受ける態度などの他、中間試験や期末試験などの点数が反映されます。
つまり、中学校で行われる試験の成績も高校受験の合否結果に関係するのです。
本試験はもちろん、中間試験や期末試験でも高い点数を取ることで、高校受験に合格しやすくなります。
中学一年生の学習内容は中学二年生、三年生、そして、高校生の学習内容に直結します。
高校受験をする予定なら、中学一年生から塾に通い始めても早くありません。
また、中学生になると行動範囲が広がり、小学生の時には興味をもっていなかったものに対して興味をもつようになります。
高校受験を見据えるあまり、子どもに「勉強しなさい」と何度も繰り返し言うと、子どもが反抗したり、自分の気持ちを出せずにふさぎ込んだりしてしまうかもしれません。
子どもが興味をもっていることを尊重しつつ、中学一年生の学習内容が高校受験はもちろん、高校生の学習内容に影響すること、勉強することで将来の可能性が広がることなど、勉強の大切さをお母さん自身の言葉で伝えましょう。
子どもを思うお母さんの気持ちが子どもに伝われば、塾に通うことをすんなり納得したり、自分から「塾に通いたい」と言い出したりするかもしれません。
塾に通い始める時期を決める注意点
学生時代に、好きな先生と苦手な先生がいたお母さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか?
好きな先生が教える教科の成績は高く、苦手な先生が教える教科の成績は低いということはありませんでしたか?
子どもと先生の相性が良ければ、子どもは勉強を好きになるかもしれませんが、相性が悪ければ、勉強する気になれないかもしれません。
場合によっては、授業を受けるのが嫌で、休みがちになってしまうかもしれません。
子どもと先生の相性がいいか悪いかは、体験授業を受けたり、塾に入って、授業を受けたりしてみないと分かりません。最初は先生との相性がいいと感じていても、授業回数を重ねるにつれて、相性が悪いと感じる場合もあります。
高校受験の半年前になって塾に通い始めて、3ヶ月が経ってから、子どもと先生の相性が悪いことが判明した場合、残り3ヶ月を我慢して塾に通うか、残り3ヶ月で別の塾を探して通い直す必要があります。
お母さんも子どもも焦ってしまいますよね。塾に通うなら、子どもと先生の相性を判断する期間、塾に慣れる期間などを考慮して、通い始める時期を決めましょう。
まとめ
学年別に、塾に通う目的、塾に通い始める時期を決める注意点を紹介しました。
勉強する習慣を子どもに身につけさせたいなら、小学校低学年から、
子どもが授業についていけていないと感じるなら、小学校中学年から、
塾に通い始めるのがおすすめです。
中学受験をするなら、小学校高学年から、高校受験をするなら、中学生から塾に通い始めましょう。
また、塾に通うなら、子どもと先生の相性を判断する期間、塾に慣れる期間などを考慮して、通い始める時期を決めてくださいね。