夏になると、「熱帯夜」という言葉をよく聞きますよね。
熱帯夜は夜間の最低気温が25度以上の日のことを指します。暑さのせいで、寝付きが悪くなったり、途中で目が覚めたりして、寝不足になってしまうことも。
お母さんだけでなく、赤ちゃんにとっても寝苦しい時期で、日中あくびばかりする赤ちゃんを見ると、「よく寝られなかったのかな?」と、かわいそうな気持ちになります。
夏は、水分補給を怠ると、脱水症状になり、汗をかかなくなります。
その結果、体温を調節できなくなり、熱中症になってしまいます。
赤ちゃんは大人よりも脱水症状を起こし易い、つまり、熱中症も起こし易いのです。
熱中症は放っておくと最悪の事態を引き起こすことがあります。
そこで、暑い夜の赤ちゃんの熱中症対策として、室温・湿度の管理、水分補給のタイミングと効果的な飲み物、その他の注意点を紹介します。
室温・湿度管理
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、室温によって体温が左右されます。
大人が快適に感じる室温が、赤ちゃんにとって快適とは限りません。
赤ちゃんがいる部屋は、冷え過ぎないように、風量を微風に設定したり、おやすみモードに設定したりして、室温を26~28度を保つようにしましょう。
室温が28度以下でも、暑くて不快に感じる場合は、湿度を調整すると過ごし易くなります。
湿度が高いと、汗が蒸発せず、身体に熱がこもってしまいます。
蒸し暑い場合は、エアコンのドライ機能や除湿機を使って、湿度を40~60度になるように調整しましょう。
逆に、冷房によって、湿度が低くなると、赤ちゃんの喉を痛めたり、肌が乾燥したりします。
乾燥が気になる時は、加湿器を使ってくださいね。
夜の水分補給のタイミングと効果的な飲み物
日中は食事や外出のタイミングで水分補給をしてあげられますが、夜は赤ちゃんもお母さんも寝ているので、いつ、どのぐらい水分補給をしてあげるか、何を飲ませてあげるか、悩みますよね。
水分補給のタイミング
赤ちゃんは自分で水分補給ができないし、喉が渇いていても、話して知らせることができません。
そのため、お母さんが気を配ってあげなければいけませんが、寝ている赤ちゃんを無理に起こしてまで水分補給をさせる必要はありません。
夜に泣いて起きることがあれば、喉が渇いて起きたと考えて、そのタイミングで、水分補給をしてあげましょう。
起きた時にすぐに飲ませられるように、赤ちゃんの枕元に準備しておくと安心ですね。
効果的な飲み物
母乳育児のお母さんは母乳、ミルク育児のお母さんはミルクを飲ませてあげましょう。
ミルクは、月齢別に、飲ませる回数や量が決まっています。
また、ミルクをたくさん飲ませることが気になるお母さんには、白湯や麦茶がオススメです。
特に麦茶は、身体の機能を整えるミネラルが豊富なので、熱中症予防にピッタリの飲み物です。
カフェインには覚醒作用があるので、赤ちゃんが興奮して寝られなくなってしまいます。
大人の場合、体内のカフェイン量が2分の1になるのに5時間かかるのに対し、
赤ちゃんの場合、3日もかかります。
赤ちゃんにとって、寝不足の日々が続く恐れがあるので、
カフェインを含む飲み物を与えるのは控えましょう。
また、ジュースも避けるのが無難です。
ジュースには糖分がたくさん含まれているので、歯磨きをしないと虫歯になってしまう可能性があります。
暗い部屋で、赤ちゃんの歯を磨いてあげるのは大変ですよね。
その他の注意点
「赤ちゃんの服は大人よりも一枚少なく」と言われていますが、大人が服を一枚しか着ていない場合、「赤ちゃんは裸でいい」とは言えません。
肌着の上に薄着の服を一枚、合計二枚を着せてあげます。
赤ちゃんがたくさんかいた寝汗を、そのまま放置すると、冷えた汗が肌に触れて、寝冷えしてしまいますが、ガーゼやメッシュ素材の肌着は汗を吸い取ってくれます。
ガーゼを取り替えるだけでも、赤ちゃんはスッキリしますよ。
まとめ
赤ちゃんにとって快適な空間をつくってあげましょう。
快適な空間づくりが赤ちゃんとお母さんの安眠に繋がり、日中も元気に過ごせます。
暑い夜に赤ちゃんが泣いて起きた時は、お母さんも大変ですが、赤ちゃんも大変な証拠。
こまめに水分補給をしてあげて、赤ちゃんが熱中症にならないように気を付けてあげてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。