会社でずっと働いて家族を養ってきたお父さんが定年退職を迎えて、
家にいる時間が長くなったり、
会話が減ったりすると、一気に老け込んだり、
ボケたりしてしまうのではないか?
と心配する家族も多いのではないでしょうか。
定年退職した後のお父さんや旦那さんのおすすめの過ごし方、周囲の家族ができることを紹介します。
定年退職後のおすすめの過ごし方
定年退職をしたら、しばらくはゆっくりしたいと考えているお父さん(旦那さん)が多いと思います。
長年働き続けてきたのだから、ゆっくりしたいと考えるのは当たり前ですよね。
しかし、人によって違う「しばらく」の期間。
1週間や1ヶ月程度ならいいですが3ヶ月や半年など長くなれば長くなるほど、老け込んだり、ボケやすくなったりしてしまいます。
「お父さんには趣味があるから大丈夫!」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、趣味がないより、あるほうが退職後の生活が豊かになります。
しかし、趣味の内容によって、ボケやすくなったり、ボケにくくなったりします。
趣味があれば何でもいい、ボケないというわけではないのです。
ボケやすい趣味、ボケにくい趣味を紹介するので、お父さんの趣味がどちらに当てはまるのかを考えてみてください。
ボケやすい趣味
脳を動かさない趣味はボケやすくなります。
クロスワードパズルや数独などを解いていればボケないと思って、黙々と一人で解いている方もいますが、実はボケないのは解き始めて間もない頃だけといわれています。
クロスワードパズルや数独の雑誌にはたくさんの問題が詰まっています。
しかし、それぞれのページで問題は違っても、解き方は全て同じで、解くことに慣れると、だんだん単純作業になります。
脳を動かしているようにみえて、脳はだんだん動かなくなってしまうのです。
また、釣りはアウトドアのイメージが強いですが、脳を動かさないことはもちろん、魚が釣り竿に引っかかるまでは身体を動かすことすらしませんよね。
一人でできる、単純作業が続く趣味はボケやすいのです。
ボケにくい趣味
将棋や麻雀、チェスなどは、戦略を考えたり、対戦相手と話したりすることで、脳を動かせるので、ボケにくくなります。
対戦相手と仲良くなったら、食事や旅行に出かけるなど、趣味以外で一緒に過ごす時間ができます。
家族以外に会話する相手が増えることで、脳を動かす機会が増えます。
定年退職後は1ヶ月ほどゆっくり過ごして、身体と心がリフレッシュできたら、ボケにくい趣味を始めるのがおすすめです。
周囲の家族ができること
定年退職する前から、お父さんにボケにくい趣味があるなら、心配する必要はあまりありません。
しかし、ボケにくい趣味がない、そもそも趣味がないなら、家族が趣味をみつけるサポートをしてあげましょう。
もし、お父さんにボケやすい趣味があったとしても、その趣味を無理やりやめさせる必要はありません。
長年続けてきた大好きな趣味を否定されると、誰だっていい気はしませんよね。
ボケにくい趣味に積極的に取り組んでもらうためにも決して否定せず、ボケやすい趣味にボケにくい趣味を追加して始めるように働きかけてください。
家族がお父さんのためにできることを具体的に紹介します。
1.定年退職日を把握して、スケジュールをたてる
お父さん(旦那さん)の定年退職日をご存じですか?
60歳か65歳と漠然と思っていませんか?
実は定年退職日は企業によって異なります。
主に2パターンあり、定年の誕生日や誕生月の末日を退職日とするパターンと年度末を退職日とするパターンがあります。
お父さんに定年退職日を聞いて、お父さん自身が具体的に把握していない場合は、会社の規定を確認するように話し、まずはお父さんの定年退職日を明確にしましょう。
定年退職日が分かったら、どのようなサポートが必要なのか、どのようにサポートするのかを、退職日までに家族で話し合いましょう。
2.一緒に散歩する
退職後にしばらくゆっくり過ごすことは大事ですが、だからといって、身体を全く動かさなければ身体と脳が一気に衰えてしまいます。
30分でいいので、朝や夕方などの涼しい時間帯に毎日一緒に散歩しましょう。
脳を動かすことは認知症予防に有効ですが、身体を動かさなければ、血行が悪くなって脳を血が巡りにくくなりボケやすくなります。
毎日続けるためには、一人より誰かと一緒に散歩することが大事です。
3.複雑な会話を増やす
毎日家族で過ごしていると、「夜は何を食べたい?」「何でもいい」など、同じような会話ばかりになってしまいがちです。
単純作業が続くとボケやすいように、同じような会話が続くとボケやすくなります。
たまには、少し考え込むような質問をしてみましょう。
おすすめは「去年、どこを旅行したっけ?」など、過去を思い出すような質問をすることです。
楽しい思い出話は脳を活性すると同時に「これからも楽しんで生きよう!」と前向きで、明るい気持ちにさせてくれます。
4.サークル活動に誘う
しばらくゆっくり過ごしたら、サークル活動など新しい世界にお父さんを誘いましょう。
今まで会社内や取引先とのコミュニケーションがメインだったお父さんにとって、60歳を過ぎてから人と新たに出会うことは大冒険です。
性格によっては、新しい世界に飛び込むことを嫌がるお父さんもいらっしゃるでしょう。
お父さんが定年退職日を迎える前に家族がサークル活動に参加し、お父さんがすぐに馴染めるような環境をつくっておきましょう。
2.お父さんと同じ年代のメンバーが多い
3.自宅から近く通いやすい
などです。
ボケ防止につながる、馴染みやすく長く続けられることに重点を置いてください。
屋外で行うサークル活動は、夏場は熱中型や日射病を引き起こすおそれがあるので、屋内で行うサークル活動を選ぶといいですね。
まとめ
定年退職した後のお父さんや旦那さんのおすすめの過ごし方、周囲の家族ができることを紹介しました。
定年退職した後は、毎日散歩や会話を欠かさずにしばらくゆっくり過ごし、身体や心を休めたら、お父さんがボケにくい趣味を始められるように、家族がサポートしてあげましょう。
働いて家族を養ってくれたお父さんを、今度は家族が支える番です。
定年退職後の生活がますます豊かになるように、家族で協力してくださいね。