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喉が痛くなる風邪とは違って、夏バテには明確な症状がなく、自覚しにくいものです。
特に、育児をしているお母さんは、身体にだるさを感じても、「赤ちゃんをずっと抱っこしていたから、肩が凝ったんだ」と思ったり、赤ちゃんのことを優先したりして、自分のことは放っておきがちです。

しかし、夏バテを放っておくと、熱中症になったり、免疫力が低下して、夏風邪をひきやすくなったりすることをご存知ですか?
夏バテにならないように、日頃から注意するのが一番いいのですが、もし、夏バテになったら、どうすればいいのでしょうか。
改善方法を紹介します。
 

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目 次 ーお好きなところからお読み下さいー

夏バテの症状

まずは、夏バテの症状を知って、自覚できるようにしておきましょう。

  • 身体がだるい
  • やる気が出ない
  • 食欲がない、胃がもたれる
  • 頭が痛い
  • めまい
  • むくむ
  • 下痢

このような症状がある場合、夏バテかもしれません。
夏バテは、主に、自律神経が乱れることで引き起こされますが、身体が弱い方やストレスを溜め込みやすい方は、夏バテになりやすいといわれています。

また、母乳育児のお母さんは特に、夏バテになりやすいです。
授乳中は母乳によって水分や栄養が奪われるので、食事量が減ると、体力がすぐに低下してしまいます。
 

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食事療法

自宅で簡単にできる夏バテ解消法は、食事療法です。
夏バテ解消に大事な疲労回復効果のある栄養素を紹介します。

(1)クエン酸

とても酸っぱいことで知られているクエン酸ですが、クエン酸は疲労回復や食欲増進などの効果があります。
クエン酸の効果を詳しくみていきましょう。

・エネルギー生成に必要不可欠

私達が身体に取り入れる炭水化物やたんぱく質などの栄養素は、エネルギーのもとになる物質ですが、単独ではエネルギーに変わりません。
クエン酸回路という、エネルギーを生成する回路に取り込まれて、エネルギーに変わるのです。
クエン酸回路をうまく機能させるには、クエン酸が必要。
つまり、クエン酸はエネルギーを作り出すために、必要不可欠な栄養素なのです。

・疲労物質を分解

運動やストレスによって体内に蓄積される乳酸は、疲労のもとです。クエン酸は乳酸を分解してくれます。

・血流をスムーズに

体内で作られる乳酸が血中に入り込むと、血液がドロドロになり、血流が鈍くなって、身体の隅々まで、酸素や栄養素が行き届かなくなってしまいます。
クエン酸は、血中の乳酸をクエン酸回路に再び戻してくれる働きがあり、血液の酸化を抑えて、血液をサラサラに、血流をスムーズにしてくれます。
血流がスムーズになれば、冷えを改善することができます。

クエン酸は、レモンや梅干し、お酢などに多く含まれています。
レモン水を飲んだり、たまにはリッチにお寿司を食べたりしましょう。
梅干しが入ったおにぎりをラップに包んで、冷蔵庫で保存しておけば、いつでも、手を汚さずに食べられますね。

(2)ビタミンB1

夏バテした時に摂取するだけで、症状が治まるともいわれている、ビタミンB1。
ビタミンB1の効果を詳しくみていきましょう。

・糖質の代謝

私達が体に取り入れた糖質は、体内でエネルギーに変換できなければ、中性脂肪として蓄えられてしまいます。
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに「効率良く」変換する働きがあり、蓄積される脂肪の量が減ったり、身体を元気に動かせるようになったりします。

・疲労を回復

ビタミンB1は、疲労を蓄積せず、また、溜まった疲れを回復してくれます。

ビタミンB1は、豚肉や大豆製品などに多く含まれています。
豚しゃぶサラダや納豆かけご飯、冷や奴なら、短時間で料理できますね。

また、豚肉が入った煮物なら、冷蔵庫で保存しておけば日保ちします。

成人女性の1日あたりのビタミンB1の摂取量は、1.1mgとされていますが、妊娠中、授乳中は、1.3mg摂取することが理想だといわれています。
ビタミンB1を一番多く含んでいる豚ひれ肉で、100gあたりに含まれるビタミンB1は0.98mgです。
「1.3mgも摂取できない」というお母さんは、サプリメントで補充しましょう。

最後の手段

食事療法を試しても、夏バテが改善されなかったり、日常生活や仕事に支障が出たりするようであれば、医療機関を受診しましょう。

赤ちゃんと一緒に病院に行く場合は、キッズスペースのある病院を選ぶといいですね。
もし、キッズスペースのある病院が近くになければ、赤ちゃんの気を引くおもちゃを持って行ってあげましょう。

また、お母さんの症状で病院に行く場合、お母さんが赤ちゃんに付き添ってもらっているようなもの。
付き添いの赤ちゃんが、病院で病気をもらわないように注意しましょう。
「赤ちゃんを連れて行くのが大変!」、「病気をもらわないか心配!」というお母さんは、思い切って、お父さんに仕事を休んでもらって、赤ちゃんのお世話をお父さんにお願いするのも、ストレス解消になっていいですよ。

最後に

夏バテになったら、夏バテを解消するしかありません。
食欲がないからといって、食事を疎かにすると、体力がますます落ちてしまい、夏バテを悪化させてしまう可能性があります。

クエン酸、ビタミンB1を中心に、バランスの良い食事を心がけましょう。
また、睡眠をしっかりとって、夏バテを早く解消するようにしましょう。

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