普段、無意識にしている呼吸ですが、ここにも免疫力を高める方法があります。
一言でいえば「酸素を取り入れて二酸化炭素を吐きだす」(ガス交換)という単純な作業ですが、とても大切な作業です。
しかし普段は無意識にしている「呼吸」なのですが、
少し意識をするだけで免疫力を高める効果が生まれます。
これも、どこでも出来て、簡単なことなので意識して取り入れるようにしましょう。
何故、呼吸法で免疫力が高まるのか?
呼吸には「吸う」と「吐く」とがありますが、
私たちは、吸うときに交感神経が優位になり、息を吐くときに副交感神経が優位になります。
このバランスが大切で、浅い呼吸をしたり、口呼吸をするとバランスが崩れ交感神経が優位な状態になります。
この時、神経が一種の興奮状態になり、「イライラ」したり、疲れ易くなったりします。
「胸式呼吸」は精神を緊張させる交感神経を活発化させる働きがあり
「腹式呼吸」は精神をリラックスさせる副交感神経を刺激する働きがあり、自律神経の調整を行います。
普段忙しくしている時や、ストレスを感じている時は「胸式呼吸」を行っています。
このため、相対的に交感神経が働く時間が多くなり、副交感神経は休止状態になります。
こうして自律神経のバランスが乱れは、身体に悪影響を与えます。
結果、免疫力にも悪影響を与え、免疫力の低下となります。
また、普段行っている「胸式呼吸」は呼吸が浅くなりがちで、肺の中の空気の交換が充分にできないとも言われています。
場合によっては、肺の下部に悪いガスが溜まることもあります。
従って、意識的に「腹式呼吸」を取り入れることで肺の中の空気の入れ換えを行い、
バランスの崩れた自律神経を戻し、免疫力を高めるように心がけましょう。
どこでも簡単に出来ることなので、是非、行ってください。
毎日続けることで、きっとあなたも変わりますよ。
腹式呼吸の方法
背筋を伸ばし、体の中の全ての空気を吐き出すつもりで、時間をかけてゆっくりと口から息を吐きます。
お腹をへこませながら空気を吐き出すよう意識することが大切です。
次に、鼻からゆっくりと、深く空気を取り入れます。このとき、お腹がへこんでしまう人もいるかもしれませんが、
逆にお腹を膨らませながら空気を取り入れるよう意識すること。ヘソのあたりに空気をため込むイメージで行ってください。
以上が腹式呼吸の仕方になります。
最初のうちは1日に5回程度、慣れてきたら1日に10~20回程度まで増やしましょう。
「腹式呼吸」を行うことで体内により多くの新鮮な酸素が取り入れられ、
血液中の白血球やリンパ球が働きやすくなります。
体内の隅々にまで酸素と栄養が行き渡るとともに、血液中に溜まった老廃物が効率よく排出されるようになり、免疫力を高めてくれます。
「腹式呼吸」は仕事中や電車やバスなどの移動中など、気づいたときにいつでも行えますし、
眠る前に仰向けで10回ほど繰り返すと、副交感神経の働きにより質の良い睡眠を取ることが出来ます。
生活の中に意思意的に「腹式呼吸」を取り入れ、自律神経のバランスを整えるとともに免疫力を高めていきましょう。
鼻呼吸を心がける
現代人は無意識のうちに口呼吸をしている人が多く、
その傾向は特に若年層に多くみられます。
元々、人間は鼻呼吸をする生き物であり、口呼吸には多くの弊害があると言われています。
空気中にはウイルスや細菌などが体内に取り込まれるのを
鼻の中の粘膜や毛が防いでくれます。
ところが、口にはそのような機能がないため、口呼吸をしているとウイルスや細菌などが体内に侵入してしまい風邪などの原因となってしまうのです。
また、冬などの外気が冷たい時などは、鼻呼吸をすることで吸い込んだ空気は温められて肺に入るのですが、口呼吸の場合は冷たいまま取り込まれてしまいます。
そのため身体が冷えやすく、免疫力の低下を招いてしまいます。
また冷たい空気は喉を傷める原因となり、痛めてしまうとその機能は低下してしまいます。
日常的に口呼吸をしている人は、意識して鼻呼吸をするように心がけましょう。
鼻呼吸をするときのポイント!
閉じた口の「上の歯の付け根」に舌先を付けるようにすると、楽に鼻呼吸ができます。
是非、試してください。
まとめ
普段、無意識にしている呼吸ですが、意識して呼吸を行うことにより
多くのメリットが生まれます。
職場や学校、電車の中でも簡単に出来るので、是非、積極的に行ってください。
自宅で時間のある時は、
このおへその下あたりには、リンパ液が集中するところがあり、意識的に刺激することによりリンパ全体の流れも良くなります。
一度、試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。