ひと言で「風邪」といっても、風邪には喉痛、鼻水、咳など、さまざまな症状がありますよね。
喉痛が治まったと思ったら、今度は鼻水で鼻がつまったり、鼻水が治まったと思ったら、今度は咳が酷くなったり・・・「いつまで、風邪が続くの!?」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?

実は、風邪の症状には順番があるのです。
風邪の原因、症状と感染のメカニズム、風邪に特に注意するべき人、予防法や改善法を紹介します。

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第一章:風邪の原因、症状と感染のメカニズム

そもそも、何故、私達は毎年風邪をひくのでしょうか?
どのような過程を経て、風邪をひくのでしょうか?

風邪の原因、症状と感染のメカニズムを説明します

(1)風邪の原因

風邪は、気管よりも上にある鼻や喉などの上気道が、微生物に感染し、炎症を起こしている状態をいいます

私達が1年間に風邪をひく回数は、平均5回といわれています。
一度風邪をひくと、免疫ができて、しばらく風邪をひかずに済みそうですが、何故、5回もひくのでしょうか?

実は、風邪のウィルスは200種類以上もあるといわれており、一度感染して、免疫ができたとしても、他のウィルスに感染して、風邪を繰り返しひいてしまうということがあるのです。

200種類以上ものウィルスから、風邪の原因となったウィルスを特定することは難しいのですが、風邪を引き起こす主なウィルスは、次の2種類だといわれています。

・ライノウィルス

風邪の約30~40%は、ライノウィルスが原因です
秋や春に流行し、典型的な鼻風邪を引き起こします。

ライノウィルスによる風邪を一度ひくと、ライノウィルスによる風邪を二度とひかないように思うかもしれませんが、ライノウィルスにも100種類以上の血清型(ウィルスの型)があり、別の血清型のライノウィルスに感染して、風邪を繰り返しひいてしまいます。

・コロナウィルス

コロナウィルスは風邪の原因の約10~15%を占め、ライノウィルスの次に多いといわれています。
冬に流行し、鼻水や喉痛などを引き起こします。
2002年11月から2003年7月にかけて、中国を中心に流行したSARSの病原体です。

(2)症状と感染のメカニズム

風邪をひくと、喉痛、倦怠感や微熱、鼻水による鼻づまり、咳や痰などの症状が出ます。
何故、このような症状が出るのか、感染のメカニズムを説明します。

鼻や喉はもちろん、気管や気管支などの呼吸器が、吸い込んだ空気に含まれるウィルスに感染しないように身体には防御機能が備わっています。
 

まず、鼻毛、鼻や喉の粘膜が大きな粒子を付着します。
粘膜で付着できなかっな小さな粒子は、咳をすることで、体外へ排出されます。
 

それでも残った粒子は、気管支の線毛に捕らえられて、痰として排出されるのです。
 

しかし、気温が低くなったり、空気が乾燥したりすると、線毛の動きが低下し、ウィルスを排出できなくなってしまいます。やがて、ウィルスが粘膜で増殖し、細胞に入り込んで、風邪のウィルス感染が成立します。
 

その後、12時間以内に、鼻咽頭の粘膜が腫れ、喉痛、倦怠感や微熱などの症状が出始めます
続いて、鼻水、鼻づまり、そして、咳、痰などの症状が出ます。

この症状は感染して3日目にはピークを迎え、7日目を過ぎると、症状が改善します

症状が改善するといっても、咳は2週間程続くこともあります。
もし、咳がそれ以上続くようなら、風邪以外の病気かもしれません。

注意!
風邪をきっかけに、中耳炎や気管支炎、肺炎などを引き起こすこともあります。

第二章:風邪に特に注意するべき人

「風邪をひくのは仕方がない。」と割り切ったり、喉が痛くなったり、鼻水が出たりした時に、「ただの風邪だろう」と思って、放置したりする方も多いと思いますが、子ども、高齢者や妊婦さんは、風邪をひかないように、また、風邪をひいたら放置せずに、病院で指示を仰ぎましょう

子どもは身体機能が未熟で、免疫力が低いため、風邪を繰り返しひきがちです。
子どもはマスクを嫌がります。
また、子どもはおもちゃや絵本などを直接舐めたり、触った手を舐めたりしますよね。
風邪をひいている子どもがそのおもちゃや絵本などを触っていると、咳やくしゃみ以外でも、ウィルスに感染してしまいます。

年齢が低い子どもは、自分の症状を伝えられません。悪化する前に気付いてあげることが大切です

高齢者は風邪をひいていることに気付かなかったり、気付いていても、病院に行くのが面倒になったりして、風邪を放置しがちです。その結果、肺炎を引き起こすこともあります。
病院に行く癖をつけたり、家族が気遣ったりすることが大切です

妊婦さんは、胎児への影響を考慮すると、服用できる風邪薬が制限されます。
自己判断で市販薬を服用しないようにしてください
また、咳が長引いたり、強い咳が出たりすると、子宮を収縮させてしまうおそれも。
妊娠中は風邪をひかないように気を付けましょう。

第三章:風邪の予防方法

「テスト期間中なのに、風邪をひいてしまって、テストに集中できない!」、「大事なプレゼンがあるのに、喉が痛くて話せない!」ということがないように、風邪を予防しましょう。

日常生活に簡単に取り入れられる、風邪の予防方法を紹介します。

(1)マスクをつける

ウィルスの主な感染源は、咳やくしゃみ、喋ることで空気中に飛沫する唾液です。
ウィルスは直径0.1マイクロメートル程の大きさで、マスクの網目より小さいので、マスクでウィルスそのものを防ぐことはできません

しかし、ウィルスを含んだ唾液はマスクの網目を通さないので、マスクは飛沫感染に有効です
飛沫した唾液は1~2メートル程飛んで落下するので、風邪をひいている相手と至近距離で会話する機会のある方は、マスクをつけましょう。

1回の咳やくしゃみで飛ぶ唾液の飛沫の個数をご存知でしょうか?
咳の唾液の飛沫は約10万個、そして、くしゃみの唾液の飛沫はなんと200万個にも及ぶのだとか。

ウィルスを含んだ唾液の飛沫がたくさんついたマスクを、1日中つけていたくはないですよね。
マスクを1日に1枚使うのではなく、こまめに交換しましょう

気軽に使い捨てできる、大容量の不織布のマスクがおすすめですよ。

また、マスクをつけることで、口元の湿度が上がります
ウィルスは乾燥している環境を好み、湿度が高いと生存できなくなります。

マスクで口元だけを覆うのではなく、口元から鼻まで覆いましょう
顔とマスクの間に、隙間ができないようにつければ、湿度をより高められます。

(2)うがいをする

うがいは、口の中のウィルスや埃を洗い流せるので、口や喉の粘膜にウィルスが付着するのを防ぐことができます

授業や仕事の休憩時間、帰宅後など、こまめにうがいをするようにしましょう。

(3)手洗いをする

飛沫感染の次に多い感染源が接触感染です。

風邪をひいている人が物を触ると、手に付いているウィルスが物に付着します。
それを触った手で、口に物を入れると感染してしまうのです。
食事など、手を使う時には、石鹸を使って手洗いすることで、ウィルスを殺菌したり、洗い流したりできます

(4)ビタミンA、ビタミンCを摂る

ビタミンAは、鼻や喉の粘膜を強くし、ウィルスの侵入を防ぐ働きがあります
ビタミンAには、動物性食品に含まれるレチノール植物性食品に含まれるカロテンがあり、特にカロテンは、免疫力や治癒力を高める働きも兼ね備えています

カロテンは、ニンジン小松菜カボチャなどの緑黄色野菜に多く含まれています。

また、ビタミンCには、免疫力や抵抗力を高めたり、ウィルスを撃退したりする働きがあります
ミカンキウイなどの果物に多く含まれています。

食事内容を工夫して、これらの栄養素をバランス良く取り入れましょう。
忙しくてなかなか食事を摂れない方は、サプリメントで補給することも検討してください。

(5)湿度を50%以上に調整する

先述したように、ウィルスは乾燥している環境を好みます。
また、鼻や喉の粘膜は、乾燥によって防御機能が低下してしまいます。

湿度が50%を超えると、ウィルスの生存率が下がるので、加湿器などを活用して、湿度が50%以上になるように調整しましょう。

加湿器がなければ、濡れたタオルを部屋に干してください。

(6)睡眠をしっかりとる

疲れやストレスがたまると、抵抗力が落ちてしまい、風邪をひきやすくなります。
疲れを翌日に持ち越さないよう、1日7時間は寝るようにしましょう

また、お風呂にゆっくり浸かったり、お気に入りの音楽を聞いたりして、ストレスを解消することも大事です。

(7)適度に運動する

適度に運動することで、NK細胞という免疫細胞が増えるといわれています。
ただし、激しい運動は防御機能を低下させるのだとか。
ウォーキングなど、負荷のかからない運動を、定期的に行いましょう

第四章:風邪の改善方法

風邪をひかないように気を付けていても、家族が風邪をひいていたら、感染する確率が高まります。
風邪の改善方法、辛い症状を和らげる方法を、喉痛、鼻づまり、咳の症状別に紹介します。

(1)喉痛の改善方法

・塩水でうがいをする

喉が痛くなるのは、喉の粘膜が腫れて、神経を圧迫するためです。
体液より濃度が高い塩水でうがいをすると、喉の腫れに含まれている水分が浸透圧によって滲み出て、一時的に痛みを軽減することができます。

250ccのぬるま湯に、小さじ1杯の塩を溶かした塩水でうがいしましょう。

・のど飴を舐める

のど飴には、医薬品と医薬部外品があります。
医薬部外品は医薬品に比べて、効き目が穏やかですが、スーパーやコンビニなどで購入できます。
喉の痛みや腫れを抑える他、口の中を殺菌する効果があるので、うがいできない時に舐めるといいですよ。

・コロロでうがいをする

こまめにうがいをするなら、持ち運びに便利な「うがい薬 コロロ 20mL PINGU 携帯用」がおすすめです。
キャップがコップ代わりになるので、水さえあれば、どこでもうがいができます

PINGUがパッケージにデザインされているので、女性はもちろん、子ども持ち歩くのが楽しくなります。
淡いミント味なので、薬の味が苦手な方でも大丈夫。喉の奥までしっかり殺菌し、口臭も除去してくれます

(2)鼻づまりの改善方法

・鼻うがいをする

塩水で鼻の中を洗浄すると、鼻水や鼻の奥にある分泌物が出て、炎症の原因となる成分を洗い流すことができます。

500ccのぬるま湯に、小さじ1杯の塩を溶かして、鼻うがいをしましょう。

鼻うがいが終わったら、鼻をティッシュで優しく押さえて、鼻の表面、鼻の中の水分を拭き取ってください。

・メントール

鼻ウィルスやアレルゲンなどを体外に排出するために、鼻水が分泌されますが、鼻の中の血流が滞ったり、粘膜が炎症を起こしたりすることで、鼻水がスムーズに流れなくなり、鼻づまりが起きます。

メントールには、血行促進作用、抗アレルギー作用や抗炎症作用があり、鼻の下に塗るだけで、鼻づまりを解消してくれるのです。
メントール配合のリップクリームでも効果がありますよ

(3)咳の改善方法

・はちみつを舐める

はちみつには、抗酸化作用や殺菌作用の他、高い保湿効果があり、免疫力を高める働きがあります
はちみつをスプーンにとり、喉の奥に落としましょう。

・はちみつを飲み物に入れる

はちみつを舐めるのが苦手な方は、はちみつを飲み物に入れてください。
蒸気が上がる程度の温かい飲み物なら、加湿効果も期待できますよ。

まとめ

風邪の原因、症状と感染のメカニズム、風邪に特に注意するべき人、予防法や改善法を紹介しました。

私達の身体には、ウィルスに感染しないように、防御機能が備わっているにもかかわらず、1年間に平均5回も風邪をひくといわれているので、風邪をひいても仕方がないのかもしれません。

風邪の主な症状である喉痛、鼻づまり、咳などは、感染して3日目にピークを迎え、7日目を過ぎると症状が改善するので、1週間程度我慢すればいいのです。

しかし、子ども、高齢者は風邪が長引きやすいため、また、妊婦さんは、服用できる風邪薬が制限されるため、風邪をひかないように気を付けましょう。
大事なテストや仕事、旅行など、「この期間だけは、風邪を絶対にひきたくない!」という時期があると思います。
日頃から、マスクをつけたり、こまめにうがいや手洗いをしたりして、風邪を予防しましょう

ビタミンAとビタミンC、50%以上の湿度、睡眠や適度な運動は、ウィルスに対する免疫力や防御機能を高める効果がありますよ。
風邪をひいてしまったら、症状にあわせて対処してください。
・喉痛には塩水や医薬品でうがいしたり、のど飴を舐めたりするのが有効です。
・鼻づまりには、塩水で鼻うがいしたり、
・咳には、はちみつを舐めたり、温かい飲み物にはちみつを入れて飲むようにしましょう。

風邪を予防して、ひいてしまったら早く改善して、一日一日を楽しく過ごせるようにしてくださいね。
 
 

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