寒い部屋をすぐに暖めてくれる石油ファンヒーター。
昔からある石油ファンヒーターは、私達の身近な暖房器具ですが、石油ファンヒーターを使っていて、頭痛がしたり、頭がボーっとしたりしたことはありませんか?
石油ファンヒーターの換気の必要な理由、換気頻度や時間、換気方法、換気センサーについて紹介します。

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第一章:石油ファンヒーターの換気の必要性

石油ファンヒーターを使用する場合、換気は必要不可欠です。
換気が必要な理由は3つあります。その3つ理由について説明します。

(1)一酸化炭素中毒のおそれがある

石油ファンヒーターは、灯油を燃焼させて発生した熱を、送風ファンを通して温風に変え、ヒーターの外に排出し部屋を暖める暖房電化製品です。

燃焼には酸素が必要で、換気をせずに石油ファンヒーターを使い続けると、室内の酸素濃度が低下して不完全燃焼を引き起こし、一酸化炭素という有毒ガスが発生してしまいます。
 

一酸化炭素は毒性が強く、少し吸い込んだだけで中毒になるおそれがあります

中毒になると、頭痛などの風邪のような症状から始まり、手足が麻痺して動けなくなったり、意識不明になったりし、最悪の場合、死に至ることもあります。

 

また、一酸化炭素は無色においがなく、中毒になっていることに気付きにくいため、石油ファンヒーターを使っている部屋を、定期的に換気する必要があります。

(2)二酸化窒素・炭素が身体に悪影響を与える

石油ファンヒーターを使用している間、二酸化窒素や二酸化炭素、揮発性有機化合物(VOCs)などの燃焼ガスが常に発生し続けます。

これらの燃焼ガスが最も多く発生するのは点火時だといわれており、使用し始めると同時に、室内の空気汚染が一気に始まるのです。

私達の息に多く含まれている二酸化炭素には、有害なイメージがないかもしれませんが、実はどの燃焼ガスも有害物質です。
二酸化窒素は喉や気管、肺などの呼吸器に、二酸化炭素は思考力や集中力に悪影響を与えます。

 

また、揮発性有機化合物は、シックハウス症候群や化学物質過敏症の原因で、目がチカチカしたり、鼻が詰まったり、皮膚が痒くなったりするなど、さまざまな症状を引き起こすおそれがあります。

燃焼ガスの室内濃度を低下させるために、部屋を換気する必要があります。

(3)最近の住宅は、換気能力が低い

最近は、天井や床、壁などに、断熱材を使って、断熱性や気密性を高める、高気密高断熱住宅が多く、気密性が高いというメリットがある反面、換気能力が低いというデメリットがあります

多くの高気密住宅には、24時間換気システムがありますが、このシステムの換気能力が、発生する一酸化炭素の量に比べて低い場合もあります。

そのため、部屋をしっかり換気する必要があります。
 

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第二章:石油ファンヒーターの換気の頻度や時間、換気方法

多くの石油ファンヒーターは、1時間に1分程度の換気することが推奨されています。
換気する方法は、換気扇をまわしたり、窓を2箇所以上開けたりするのが手軽で一般的です
 

国民生活センターの実験によると、1時間に1分間、2箇所の窓(1箇所あたり約96cm×82cm、床からの高さ約80cm)を全開にしたところ、換気しなかった場合に比べて、二酸化窒素や二酸化炭素などの燃焼ガスの室内濃度が約4割も低下しました。

部屋を暖めるために石油ファンヒーターを使っているのに、窓を開けると、室温が下がるのではないかと心配する方が多いと思いますが、この実験下では、室温の低下は約1度にとどまっています。

石油ファンヒーターは部屋全体を暖める暖房器具で、床や壁、家具なども暖まっています
これらの既に蓄えられていた熱が放出されるため、窓を閉めれば、室温がすぐに上がります

換気をする際には、思い切って、窓を開けてくださいね

定期的に換気するのを忘れてしまいそうだという方は、「定期的に」ではなく、「常に」窓を少し開けておきましょう。
換気のし忘れを防ぐことができます。

換気する時間が長いと
当然、室内の温度が下がり、石油ファンヒーターが設定温度まで室温を上げようとするため、使う燃料の量が増えてしまいます。

使う燃料の量が増えるということは、発生する燃焼ガスの量も増えるということ。燃焼ガスの室内濃度を下げるために換気しているのに、燃焼ガスの量が増えては、本末転倒です。

換気後は窓を閉め忘れないように、くれぐれも注意してくださいね。

窓を開けたくない方は、エアコンをメインの暖房として使って、石油ファンヒーターを朝方だけ使うなど、補助的に使用することで、発生する燃焼ガスの量を抑えることができます。

また、石油ファンヒーターの設定温度が高ければ高いほど、燃焼ガスの濃度が高くなります。
設定温度を低くするだけで、室内の空気汚染を抑えることができますよ。
 

第三章:石油ファンヒーターの換気センサーとは

多くの石油ファンヒーターには、「換気センサー」「換気サイン」など、部屋の換気が不十分だった場合に作動する機能が備えられており、換気能力が低いことを知らせたり、自動停止したりします。

作動した場合は、部屋の換気を十分に行なってから、石油ファンヒーターの運転を再開するようにしましょう

十分に換気しているのに、センサーが作動し続ける場合、エラーを起こしているかもしれません。
以下のようなことが起きていないか、チェックしてみましょう。

(1)排気口を塞いでいる

石油ファンヒーターを部屋の角に置いたり、石油ファンヒーターの周りに物を置いたりしていませんか?

排気口を壁や物で囲んでいると、排気口付近の燃料ガスの濃度が高くなり、センサーが検知してしまいます。

壁から離したり、物をどけたりして、石油ファンヒーターの周りの環境を変えてみて、換気センサーが再び作動するかどうか、確認してみましょう

(2)フィルターが汚れている

石油ファンヒーターの内部にあるフィルターに、シリコンが詰まっている可能性があります。
埃が詰まるのは理解できても、シリコンはピンときませんよね。

ポイント
洗濯物を部屋干ししたり、洗った髪を濡れたままにしたり、マニキュアやハンドクリームを使ったりすると、室内にシリコンが充満します。
シリコンは目に見えない物質で、シリコンがフィルターに付着していても、気付きにくいです。

 

フィルターに埃やシリコンが詰まっていれば、掃除する必要があります。
説明書に従って、自分で掃除できるなら掃除を、メーカーに依頼するなら依頼をしましょう。

フィルターを綺麗にすると、換気センサーのエラーを防止できるだけでなく、室内の暖房効率も良くなります

まとめ

石油ファンヒーターの換気の必要性、頻度や時間、方法、換気センサーについて紹介しました。

石油ファンヒーターは部屋をすぐに暖めることができ、寒い冬には大活躍しますが、換気をしなければ、健康を損なうおそれがあります。

1時間に1分間は、窓を2箇所以上開けて、しっかり換気しましょう

また、正しく作動しない換気センサーを放置していれば、万が一換気し忘れた際に大事故を引き起こしてしまう可能性があります。

正しく作動していないように感じられたら、エラーの原因を突き止めて、解消してくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 

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