子どもが塾に通うことになった場合、自宅や学校から塾まで子どもを送迎するべきか、子ども一人で通わせるべきかどうか悩むお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
子どもを送迎するとなると、お母さんの負担は当然増えますが、実は塾まで送迎することにはメリットがあるのです。
塾まで送迎する6つのメリットと注意点を紹介します。
子どもを送迎するかどうか悩んでいらっしゃるお母さんは是非参考にしてください。
塾まで送迎する6つのメリット
塾まで送迎する時間帯といえば、夕食を用意したりお風呂を沸かしたりとお母さんは家事に大忙しですよね。
働いているお母さんであれば、帰宅途中かもしれませんね。
子どもを送迎することで、家事や仕事に追われているお母さんの負担は更に増えます。
送迎には、増える負担を上回るようなメリットはあるのでしょうか。
子供を塾まで送迎するメリットをみていきましょう。
1.交通事故や事件に巻き込まれる可能性が少ない
小学生の登下校中など、朝や夕方などの明るい時間帯であっても交通事故や事件に巻き込まれる子どもが後を絶ちません。
塾が始まる時間帯や終わる時間帯はすっかり暗くなっているので、明るい時間帯に比べて子どもが事故や事件に巻き込まれる可能性が高まります。
また、昔は友達など複数人で一緒にいれば比較的安全だと考えられていましたが、最近では子どもが一人でいようと複数人で一緒にいようと、事故や事件に巻き込まれてしまいます。
しかし、大人であるお母さんが自宅から塾まで子どもを送迎することで、子どもが事故や事件に巻き込まれる可能性は低くなります。
送迎といえば、自動車を使った送り迎えを思い浮かべますが、子どもと一緒に塾まで歩くことも送迎に該当します。
自動車を持っていない、お父さんが自動車で通勤していて、自動車で送迎できない。
自宅と塾の距離が近く、自動車で送迎するほどではない場合などは、自動車ではなく、歩いて送迎することも選択肢に加えるといいですね。
2.公共交通機関の待ち時間がない
電車やバスの本数が多い地域に住んでいれば待ち時間は少なくて済みますが、
例えば、一時間に3本しか電車がない地域に住んでいる場合、電車を1本逃すと駅で20分程度待つことになりますよね。
また、電車から降りてバスにすぐに乗ることができればいいですが、
電車とバスのダイヤがかみ合っていない場合、バスが来るまで更に待たなければいけません。
待合室で勉強するなど、待ち時間を有効に使えればいいですが、待合室がない場合、勉強できないような暗い屋外で待つことになります。
また、屋外で長時間過ごすと、夏場は疲労がたまったり、冬場は風邪をひいたりして、体調を崩しやすくなります。
お母さんが自宅から塾まで子どもを送迎すれば、公共交通機関を利用する必要がなく待ち時間がありません。
3.親子の会話が増える
子どもが塾に通うと、子どもが自宅で過ごす時間は当然短くなり、親子の会話も減ってしまいます。
「塾が終わってから、子どもと会話をしているから、十分コミュニケーションをとることができている」と安心しているお母さんもいらっしゃるかもしれませんが、塾が終わってからの会話の内容は塾での出来事に偏りがちです。
学校での出来事まで、話題が広がらないご家庭も少なくありません。
また、お母さんも子どもも、十分コミュニケーションをとることができていると思っていても、塾に通っていない子どもに比べて、親子で過ごす時間が短いことには変わりありません。
自動車はもちろん、徒歩で送迎する場合でも、親子で過ごす時間が増えます。
学校や塾での出来事を子どもから直接聞くことで、子どものちょっとした変化にも気付け、お母さんが子どもにしてあげられることが増えるかもしれませんね。
4.子どもの様子や成績を先生に相談できる
塾やその周辺に駐車スペースがあるなら、送迎がてら子どもの様子や成績を先生に気軽に相談することができます。
三者面談など、子ども、お母さん、先生の3人で定期的に話し合う機会はあると思います。
しかし、相談したいことはあるけど、電話してまで相談するほどではない場合であれば、送迎時に短時間で相談してみてはいかがでしょうか。
三者面談のように短時間で終わらない相談であれば、あらかじめ先生に連絡してアポイントメントをとって、失礼に当たらないようにしてくださいね。
5.自動車の中で予習、復習できる
電車やバスの待ち時間などに予習、復習できる子どももいれば、周囲の目が気になってできない子どももいます。
普段乗り慣れている自動車の中であれば、少しは落ち着いて予習、復習できるのではないでしょうか。
もちろん、塾から帰宅して、予習、復習してもかまいませんが、帰宅して夕食を摂ったり、お風呂に入ったりしてから、予習、復習するとなると、寝る時間が遅くなってしまいます。
寝る時間が遅くなると、中には、お腹が空いて、夜食を摂りたがる子どももいます。
寝る直前に夜食を摂ると、夜食の内容によっては、子どもの成長を妨げたり、翌朝胃もたれを引き起こしたりしてしまいます。
子どもが自動車の中で予習、復習できるなら、移動時間などを有効活用し、できるだけ早く寝られるようにしてあげましょう。
自動車の中が暗い、自動車の中で参考書を読むと車酔いする子どももいると思いますが、タブレット教材であれば暗くても勉強できます。
また、タブレット教材でなくても、CDなどの音声データを使った学習であれば、暗くても勉強できますし、車酔いする心配もありません。
6.移動中の誘惑を避けられる
自宅と塾の間や塾の周辺にお店がなければ安心ですが、自宅近くに比べて塾が都会にあるなら子どもにとっては誘惑がいっぱいです。
塾の授業が始まる前や終わった後に、勉強とは関係がない物を買ったり、ゲームセンターやカラオケで遊んだりしてしまうかもしれません。
勉強だけでなく、たまには遊んで息抜きすることも大事ですが、塾の行き帰りにわざわざ遊ぶ必要はありませんよね。
中には、時間を忘れて遊び、塾をサボってしまう子どももいます。
塾まで送迎すれば、お母さんの目があるので、子どもを誘惑から遠ざけることができます。
送迎時の注意点
塾まで送迎することにはメリットがたくさんありますが、駐車場がない、住宅地にあるなどの理由で、送迎を禁止している塾もあります。
禁止されているのに塾まで送迎していては、先生や他の保護者からの心象が悪くなり、お母さんだけでなく子どもまで嫌な想いをしてしまうかもしれません。
また、他の保護者が「あの子どものお母さんが送迎していたから、私も送迎していいでしょ。」と、真似をして送迎し始め、塾に迷惑をかけるおそれがあります。
塾が送迎を禁止しているなら、送迎するのはやめましょう。
塾が送迎を禁止していても、自宅と塾が離れている、公共交通機関が不便などの理由で、お母さんが送迎する必要性を感じているなら、先生に相談してみてください。
特別に送迎する許可を得られるかもしれませんし、送迎する以外のいい方法を教えてくれるかもしれません。
また、子どもの年齢や性別、自宅と塾の距離によっては、先生や生徒、他の保護者から「過保護なお母さんだな・・・」と思われる可能性があります。
思春期の男の子であれば、他の生徒からからかわれて、恥ずかしい想いをしてしまうかもしれません。
毎回送迎するのではなく、授業の終わる時間が遅い日は送迎する、天気が悪い日は送迎するなど、条件を決めて送迎するのもいいですね。
まとめ
塾まで送迎する6つのメリットと注意点を紹介しました。
・交通事故や事件に巻き込まれる可能性が少ない、
・公共交通機関の待ち時間がない、
・親子の会話が増える、
・子どもの様子や成績を先生に相談できる、
・自動車の中で予習、復習できる、
・移動中の誘惑を避けられる
などのメリットがあります。
しかし、塾によっては送迎を禁止している塾もあるので、塾を申し込む際によく確認しておきましょう。
塾が送迎を禁止していても、お母さんが送迎する必要性を感じているなら、先生に相談してみてくださいね。
塾まで送迎するとお母さんの負担は当然増えてしまいますが、子どもにとってはメリットがたくさんあります。
子どもの安全、健康、成績のためにも、そして、親子のコミュニケーションの時間を確保するためにも、お母さんが負担に感じない程度に塾まで送迎してみてはいかがでしょうか。