エアコンの暖房機能は冬の寒さ対策に欠かせない暖房器具ですが、その適正温度を皆さんご存知でしょうか?
エアコンの適正温度は地球温暖化対策以外に、私たちの家計を困らす高額な電気代請求を避けることもできます。
今回は、エアコンの暖房を使う時の適正温度と暖房を効率よく使う方法をご紹介いたします。
エアコンの暖房にする時の最適な温度設定は
住まいの住環境によってエアコンの暖房の温度設定が異なるご家庭が多いと思いますが、エアコンの暖房の適正温度はいったい何度なのでしょうか。
環境省によると、地球温暖化対策の一環でエアコンの暖房の適正温度を20℃と推奨しています。
また、各メーカーのエアコンの説明書に記載されている暖房の適正温度も20℃と記載されていることから、エアコンの暖房は20℃を目安に使うようにしましょう。
平成29年度「ウォームビズ」について/環境省
冷房同様、暖房も環境省が推奨している20℃+1~3℃が、暖房の適正温度ではないかと思います。
お住まいの地域の環境や個人差(寒さに強い人、弱い人)があると思いますが・・・
次章で、「エアコンの暖房を効率よく使う注意点と対策」をご紹介しますので、
まず、エアコンの温度を20℃に設定し試してみてください。
それでも、寒いと思われる方は設定温度を1℃ずつ上げてみて、自分にあった暖房の設定温度を見つけてくださいね。
エアコンの暖房を効率よく使う注意点と対策
エアコンの暖房は冷房よりも電気代が高くなる傾向があります。
これは室外と室内の温度差が大きいため、外気の空気を取り込んで暖かくして室温を上げるまで大きな電力を必要とするからです。
そのため、エアコンの暖房を使う時は以下の点に注意して対策をしましょう。
風向きに注意する
暖かい風は上に上がる性質があるため、エアコンの暖房を使う時は風向きを下にするようにします。
直接風が当たるのを避けて風向きを天井側にしているご家庭も多いと思いますが、エアコンの暖房を効果的に使うには風向きを下にするようにしましょう。
サーキュレーターを使用する
夏にエアコンの冷房で室内を効率よく冷やすのに利用されているサーキュレーターは、実は冬場の暖房にも必要です。
前述したように暖かい空気は上に上がる性質があるため、エアコンの風向きを下にしてもいづれは上に暖かい空気が上がってしまいます。
普通にエアコン暖房していると、床上10cmと天井近くでは、10℃近い室温の違いがあることもあります。そのため、サーキュレーターを使って上にある暖かい空気と下にある冷たい空気をかき混ぜることで、効率よく室内を暖めることができます。
湿度を調整する
エアコンの暖房は暖かい空気を室内に送り出すため、室内の水分が蒸発して乾燥しやすくなります。
室内が乾燥している状態でいくら暖房の温度設定を上げても、室内が暖まったと感じにくい傾向があります。
例えば春の18℃と冬の18℃は同じ温度なのに、春のほうが暖かく冬のほうが寒く感じますよね。
これと同じく私たちは湿度が高ければ体感温度が上がるため、エアコンの暖房を使う時は室内の湿度調整(目安:湿度55~65%)も行いましょう。
窓からの冷気を遮断する
屋外の冷気が窓ガラスを通じて室内に入り込んでしまうため、断熱シートを貼ったりカーテンを厚手で長いものに変えるなどして対策をしましょう。
エアコンの暖房は寒すぎると効かなくなる
冬場の寒さ対策に欠かせないエアコンの暖房機能ですが、外気温によって暖房効率が左右されるのをご存知でしょうか。
先ほどご紹介したように、エアコンの暖房は室外の空気を暖めて室内に送ります。
そのため消費電力が高くなるのですが、ブレーカーの容量からエアコンの消費電力は一定に決まっているため、外気の気温が下がれば下がるほど暖房の効きは悪くなるようになっています。
また、エアコン室外機の熱交換器は、外気から熱を取るために室外の空気よりも低くなるようになっており、外気温が氷点下近くになると霜が付いて性能が低下してしまうのです。
そのため、万が一エアコンが止まってしまっても困らないように日ごろから対策をしておくと安心です。
室外機に断熱材をかぶせる
エアコン以外の暖房器具を用意しておく
筆者は京都府在住なのですが、お正月明け頃から4月まで数回エアコンの暖房が効かなくなります。
比較的暖かいと言われている関西でも外が寒すぎてエアコンが止まってしまうこともあるので、エアコンの暖房機能以外の暖房器具を用意しておくとい安心です。
例えばファンヒーターやホットカーペットなど、エアコンと並行して使うことで室内も効率的に暖めることができるのでおすすめです。
まとめ
エアコンの暖房の適正温度は20℃といわれています。
20℃でも室内が暖まらないと感じるご家庭では、ご紹介した寒さ対策を行うことで効率よく室内を暖めることができます。
それでも、寒いと感じる方は1℃ずつ設定温度を上げていき、ご自身にあった適正温度を見つけてくださいね。
冬場の電気代を節約したい方や、暖房を付けても部屋が寒く感じる方は、今回ご紹介したこと参考にしてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。