エアコンで暖房していても
「余り暖かくならない」とか
「顔や頭は暑い位なのに足元は冷える」という経験はありませんか?
これは、エアコンから出た暖かい空気が上の方に溜まっているから起こる状態です。
では、どのようにしたら良いのでしょうか?
サーキュレーターを使って解消する方法を紹介します。
サーキュレーターを暖房時に使う理由
ご存知の通り「温かい空気は上に上がり、冷たい空気は下に下がる」
当たり前のことなのですが、
何故、エアコンで暖房をするときに何もしないのでしょう?
理由は、
2.考えたこともない
では考えてみましょう
何故「顔は暑く、足元は寒い」っていうことになるのでしょうか・・・
そうなんです!エアコンから出る風力では部屋全体に暖かい空気が行き渡らないのです。
そこで、「サーキュレーター」の出番となります。
驚かれるかも知れませんが、
実際、12畳くらいのリビングでも、天井と足元では5~6℃違うこともあります。
もったいない話しですよね!
この暖かい空気を上手く使えば、室温は1~2℃は上がります。
その温かい空気を効率よく使う方法の一つが「サーキュレーター」なのです。
ここで問題になるのは、サーキュレーターを何処に置くか?ってことになります。
暖房時にサーキュレーターを置く位置
その前に、
サーキュレーターと扇風機の違いをお話しします。
人が直接当たり涼をとるための風を起こすことを目的に、広範囲に幅広く風を送るもの
サーキュレーターは
空気を循環することを目的に、直線的に遠くまで届くらせん状の風を送るもの
です。
簡単に言えば、普通の懐中電灯とレーザービームのような感じです。
さて、本題ですが
サーキュレーターは何処に置いて何処に向けて空気を送ればよいのでしょうか?
一般的に言われているのは
3.エアコンから最も離れた位置で、エアコンに向かって風ををくる。
4.部屋の真ん中に置いて、上向きに風を送る。
4.部屋の真ん中位に置いて、エアコンの吹き出し口に向けて風をを送る。
5.窓のそばに置いて、上向きないしはエアコンの吹き出し口に向かって風ををくる。
6.天井付近の高い位置に置いて、下向きに風を送る。
などがあります。
2番以外は一つ一つ見れば、どれも正しいけれども正解ではありません。
(2番の場合、エアコンから離れた位置だけでの冷たい空気だけの対流となり、場合によっては室温は下がります)
何故かというと、何も置いていない長方体の部屋なら良いでしょうが、
実際の部屋はそういう訳にはいきません。
テレビ、食器棚やタンスなどがあり、障害物がたくさんあります。
また、エアコンの設置場所も違います。
これらのことも考えて空気の対流を作らなければなりません。
そのことを考えながら、自分の部屋にあった方法を見つけてください。
サーキュレーターの効果的な設置位置の考え方
基本的な考え方は、
2.部屋全体の大きな対流をつくる。
です。
長方形の部屋の短辺側もしくは長辺の隅にエアコンの設置されていれば、
長辺方向に部屋全体の1つの大きな対流を作り
長辺の真ん中あたりにエアコンが設置されていれば、
部屋を二分するような2つの対流を作ることを考えてください。
もう一つ目安としては、
デジタルの温度計で、部屋の四隅と真ん中(いつもいる場所)と凹んだ場所などで
・床上 10cm
・床上 1m50cm
・天井近く
の高さで気温を計ってみてください。
(床上1m50cmというのは、普段の生活では、1m50cm迄の高さで過ごすことが多いためです)
その温度差で部屋全体の対流を考えて、サーキュレーターの置く位置を考えてください。
(部屋の位置や高さで温度差が出ますので、その数値を参考にして考えてみてください)
これらの基本を考えて、各々自分の部屋にあった方法を試してください。
最後に、広い部屋や二部屋を考える場合は、サーキュレーター2台使う方法もあります。
また、ロフトなどの高い天井の場合で、シーリングファンを使っていない場合は、
サーキュレーターを2台使い、1台は上から下へもう1台は暖かい空気が下りてきた辺りで横に向かって使うと効率が良いです。
サーキュレーターの送り出す風の方向を考える時には、
送り出す風と同じ量をサーキュレーターが吸い込んでいるということを意識してください。
サーキュレーターは壁などから少し離した位置に置いてください。
空気を吸うということはその周辺の気圧が下がり、
その場所に向かって他から空気が入り込んでくるということです。
この場合も風となって、対流を作る手助けをしてくれます。
そこに乾燥した暖かい空気が入ってくるということです。
そうすると、結露の防止にもなりますし、室内の乾燥対策にもなります。
まとめ
如何でしたでしょうか?
サーキュレーターを賢く使って快適な生活を送りましょう。
上手くサーキュレーターを使うと、今までと同じようにエアコンを使っていても、室内温度が2℃位上がります。
室温が2℃上がれば、エアコンの設定温度も下げることも出来ます。節電にもつながります。
最後にもう一つ
サーキュレーターを使う上での注意点です。
サーキュレーターを体に当てて眠らない!
扇風機とは異なるサーキュレーターの使い方を間違えると危険です。
体に当てて長時間そのままにしたり、ましてや寝室で使用しては命取りになりますから注意しましょう
最後までお読みいただきましてありがとうございました。