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同じ湿度でも、何故夏と冬で感じ方が違うの?
冬になると、何故結露が発生しやすくなるの?春や秋とは異なり、夏や冬は「何故?」も思うことがいっぱいですね。

夏と冬で湿度の感じ方が違う理由、結露が生じるメカニズムや対処法について紹介します

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第一章:同じ湿度でも、なぜ夏と冬で感じ方が違うの?

夏は高温多湿、冬は低温低湿である日本の気候。
夏が近づくと、テレビ番組の特集などで、「温度だけでなく、湿度も調整することで、快適に過ごせる」と聞いたことはありませんか?

私達が快適だと感じる湿度は45~60%といわれていますが、

夏に湿度が60%あると蒸し暑く感じますよね。
一方、冬に湿度が60%あっても、ムシムシ、ジメジメ感じることはありません。
むしろ、冬は60%程度の湿度が過ごしやすいです。

このように、同じ湿度でも、季節によって感じ方が異なるのは何故なのでしょうか?

感じ方が異なる理由を、2つの観点からみていきましょう。

(1)相対湿度と絶対湿度

湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の量の割合をさします
湿度には、「相対湿度」と「絶対湿度」の2つの尺度があります。

それぞれの定義は以下のとおりです。

・相対湿度

ある温度の空気に含みうる最大限の水分量(飽和水蒸気量)に対して、実際にどの程度の水分を含んでいるか(水分含有量)を示す尺度。単位は%

・絶対湿度

水分を全く含んでいない乾燥した空気1kgに対して、湿った空気に含まれる水分の重量を指す。単位はkg/kg

(2)相対湿度から考える、湿度の感じ方

私達がよく使う一般的な「湿度」は、相対湿度です

過ごす環境(室内や室外)を立ち見禁止のコンサートホールに置き換えて、考えてみましょう。
座席数を飽和水蒸気量観客数を空気の水分含有量とします。

座席数が500席の小ホールで、実際の観客数が300人のコンサートであれば、相対湿度は300人/500席なので60%ですね。

座席数が1000席の大ホールで、実際の観客数が600人のコンサートであっても、相対湿度は600人/1000席なので、同じ60%となります。

 

過ごす環境が大ホールになるか、小ホールになるかは、温度によって異なります

温度が低ければ、飽和水蒸気量(座席数)が少なくなるので小ホールに、
温度が高ければ、飽和水蒸気量(座席数)が多くなるので、大ホールになります。

 

そして、同じ60%の湿度でも、温度が高ければ、空気の水分含有量(観客数)も多くなるということです

例えが長くなりましたが、湿度60%を、夏は蒸し暑い、冬は心地良いと感じる理由は、飽和水蒸気量と空気の水分含有量にあったのですね。

(3)絶対湿度から考える、湿度の感じ方

絶対湿度では、水分を全く含んでいない乾いた空気を「1」とするので、湿った空気に含まれる水分の重量だけに焦点を当てます。

先述したとおり、温度が高ければ、空気に含まれる水分量が多くなります。
つまり、夏は水分の重量が重く、冬は水分の重量が軽くなるということです。

私達がよく使う相対湿度においては、夏と冬で同じ湿度であっても、絶対湿度は異なる(夏は高く、冬は低い)から、夏と冬で、湿度の感じ方が違うのですね。
 

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第二章:冬になると、なぜ結露が発生しやすくなるのはなぜ?

小学校の理科の授業で習う「結露」。
屋外から屋内に入るとメガネが曇ったり、窓ガラスの内側に水滴がついて、ガーデンにシミができたりする、冬に多く発生する現象ですね。

結露が生じるメカニズムや対処法を紹介します。

(1)結露が生じる原因・メカニズム

空気中には、見えない水分(水蒸気)がたくさん含まれています。
温度が高ければ高いほど、水蒸気は多くなり、温度が低ければ低いほど、水蒸気は少なくなります。

冬は暖房器具を使って部屋を暖めていますよね。
マンションなどの集合住宅では、機密性が高いため、暖房器具を使わなくても、部屋が暖かいかもしれませんね。

一方、屋外は当然寒いです。
つまり、窓ガラスの近くには、温かい空気と冷たい空気が混在しているということ

温かい空気が冷たい空気にあたると、空気の温度が下がるので、温かい空気に含まれていた水蒸気が行き場をなくして、水滴になります

窓ガラスに付着する水滴は、温かい空気が冷やされてできたものだったのですね

(2)結露の対処法

子どもの頃は、水滴がついた窓に、指でお絵描きをして楽しんでいたけれども、大人になると、掃除が大変だという方も多いのではないでしょうか?

結露を防ぐためには、室内の水蒸気を外に逃がす必要があります。
窓やドアを開けて、こまめに換気しましょう。

注意!
クローゼットなどの収納スペースの扉も、時々開けるようにてください。
収納スペースを締め切ったままにしていると、収納スペースと部屋の間で温度差ができ、収納内部でも結露が発生します。
収納内部でカビが生える原因になるので、気を付けましょう。
「暖房器具を使って、部屋を暖めているのに、換気したら部屋が冷えるのでは?」と思いますよね。
確かに、一時的に冷えますが、部屋が再びすぐに暖まります。

 

一時的にでも冷やしたくないという方は、複層ガラス(二枚以上のガラス)の窓を検討しましょう。
単層ガラス(一枚のガラス)に比べて、熱伝導が少ないので、結露しにくくなります。

また、薄い生地のカーテンをつけたり、カーテンを開けたりすることも、窓ガラスとカーテンの間の通気性が高まるので有効です。

まとめ

夏と冬で湿度の感じ方が違う理由、結露が生じるメカニズムや対処法について紹介しました。

同じ湿度でも、夏と冬で感じ方が違う理由について、相対湿度、絶対湿度という2つの尺度から述べました。
同じ湿度でも、温度が高ければ、空気の水分含有量が多くなる、また、夏は水分の重量が重く、冬は水分の重量が軽くなるため、夏と冬で感じ方が違うのですね。

また、結露は、温かい空気が冷たい空気にあたり、空気が冷やされた時に、温かい空気から出た水滴です。

結露はカビの原因になります。
窓やドアを開けて、室内の水蒸気を外に逃がし、結露を防止しましょう。
 
 

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