愛くるしい猫が欲しがる時に欲しがる量のエサを与えている飼い主の方も多いのではないでしょうか。
猫の健康維持のためにも適切な量(カロリー)が存在します。
また、猫の特性を理解して餌の回数を工夫する必要もあります。
そこで今回は、猫の正しい餌の上げ方と、餌やりに便利なグッズを3つご紹介いたします。
猫のエサのあげ方
猫は犬のように一度に多くの量を食べるのではなく、少量のエサを何回かに分けて食べる習性があるのを覚えておく必要があります。
そのため、後述するエサの量と回数を参考に、飼っている猫や飼い主に合った餌やりのリズムをつけるようにしましょう。
猫のエサの量
猫が1回に必要な餌の量は、『1日に必要な餌の量÷与える餌の回数=1回のエサの量』が目安となります。
また、猫が1日に必要なカロリーは、成猫とあまり動かなくなった老描とで異なります。
老描 … 体重×70cal が目安となります。
ただし、あくまで目安であるため猫の様子を見て餌の量を調節するようにしましょう。
猫のエサの回数
猫のエサの回数は1日4~6回に分けて与えることが理想と言われていますが、多くの場合は以下の3つのパターンになることが多くなります。
- 1日2回 … 朝(出勤前)・夜(帰宅後)
- 1日3回 … 朝(起床直後)・昼12~14時頃・夜7時頃
- 1日4回 … 朝(起床直後)・昼12時頃・夕方4時頃・夜7~8時頃
人間も食事と食事の間が短いと消化不良を起こすのと同じく、猫の食事の間隔も適度に空ける必要があります。
老描と肥満猫は餌のやり方に工夫が必要
人間と同じく、猫も歳をとると消化しにくくなり、食べ物が喉に詰まりやすくなります。
そのため、1回の食事量を減らして回数を増やすようにしましょう。
また、7歳を過ぎたらシニア用のエサを与えるようにし、餌の硬さにも注意が必要です。
肥満猫の場合は、
食べすぎることで病気のリスクが上がってしまいます。
そのため、1日に必要な餌の量はそのまま変えず、回数を4~5回に小分けして与えるようにします。
妊娠中の猫や授乳中の猫のエサのあげ方
妊娠中の猫は栄養をお腹の子猫におくる必要があるため、通常の2~4倍のエネルギーが必要となります。
体重1キロにつき140~300kcal必要と言われおり、4kgの猫の場合は560~1,200kcal必要ということになります。
また、授乳中の猫は血液から母乳が作られるため、常に餌を用意しておいていつでも食べられるようにしておきます。
良質な母乳を作るためには餌以外に水も必要となるため、清潔な水も同様に用意しておきましょう。
その子に合わせたエサのタイミングを作る
前述してきたように、猫のエサには適切な量と回数が定められています。
しかし、これはあくまで理想です。
朝と夜に缶詰めを、キャットフードは常に食べられるように用意していました。
エサのタイミングには個体差があるので、その子に合わせたエサのあげ方を見つけてみましょう。
猫に餌をあげる時に便利なグッズ
猫のエサやりに必要なのは餌と水だけではありません。
猫はデリケートな生き物のため、少しでも食べにくいと感じると餌を受け付けなくなることもあります。
そこで、最近では猫のエサやりに便利なグッズが多く販売されています。
ここでは、特におすすめの便利餌やりグッズを4つご紹介いたします。
エサ台
床に直接エサ皿を置いて猫にエサやりをしている飼い主の方も多いのではないでしょうか。
床に近ければ近いほど首が背骨よりも下がってしまうため、姿勢が悪くなり、吐き戻しの原因になります。
また、スコティッシュフォールドなど足が短い品種の猫の場合、膝に負担がかかりやすくなるためヘルニアなどの原因になってしまいます。
自動給餌機
仕事などで日中家を空けることが多い飼い主におすすめなのが、自動給餌機です。
エサの量を100gまで5g単位で計れるものや、時間を指定して餌をあげることができるものなど、様々な商品が販売されています。
タイマーで設定した時間に餌をあげることができるほか、
餌が出てくる口が小さい作りになっているのでイタズラを防止することができます。
電池と電源を同時に使用することで、停電時でも自動で餌を与えることができます。
給餌器・水やり器
特に餌の量や回数に気を遣う必要がない猫や、授乳中の猫にはエサやり器と水がセットになった給餌器がおすすめです。
2,000円をきる価格の安さが人気で、必要な量のエサと水を手軽に与えることができます。
計量カップ
猫の健康管理はまず適切な量のエサを与えることです。
そのためにはカップを使って餌を計量し、猫が1日にどのくらいに量を食べているのか管理するようにしましょう。
適切な餌の量で猫の健康管理をしよう
猫が食べたがる量を食べたい時に与えるのではなく、猫には体重や年齢などによって適切な餌の量が定められています。
その子によって量は多少ことなりますが、猫に合った餌の量を与えるようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。