12月が近付くと、デパートや通販サイトにはお歳暮の贈り物がたくさんならびます。 子どもの頃に、両親が貰ったお歳暮をお裾分けしてもらったことがある方も多いのではないでしょうか? ある調査によると、2017年にお歳暮を贈った人の割合は38.5%で、贈る相手は両親、義両親を含めた親戚が多く、取引先や上司などの仕事関連が後に続きます。 お歳暮は「お世話になった方に対する、年末のご挨拶、お礼」で、自分より目上の人に感謝の気持ちをこめて贈ります。贈る相手が目上の人だからこそ、マナーやしきたりには気をつけたいですよね。 そこで、お歳暮を贈る時期、のしや包み方、直接渡す場合や送る場合の注意点(送り方や送り状)、喜ばれるお歳暮と避けるべきお歳暮について紹介します。

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第一章:お歳暮を贈る時期

お歳暮を贈る時期には地域差があることをご存知でしょうか?

関東地方は12月1日から20日まで 関東地方と沖縄県を除く都道府県は12月10日から20日まで 沖縄県は12月初旬から25日までが、お歳暮を贈る時期とされています。

贈る相手の住所、取引先の所在地にあわせて、贈る時期を決めましょう

 

  中でも、昔、商人の町だった関西は、今でもお歳暮の伝統を重んじています

そもそも、お歳暮は、神様をお祀りするために、お供え物を持ち寄っていたことから始まっています。 江戸時代になり、商人が得意先に品物を贈ったり、分家が本家に挨拶する際に手土産を持参したりする習慣に変化しました。 そのため、関西では、「事始め」である12月13日前後から贈り始めるのが一般的です

 

つまり、関西のほうが関東のお歳暮期間より2週間も短いのです。 期間が短い関西に送る場合、ギリギリに手配すると、人気の商品は品切れしている可能性があります。 早め早めに手配するようにしましょう。 もし、贈る時期を決めかねるなら、いずれの地域でも共通している12月10日から20日までに贈ると差し支えありません

第二章:のしや包み方

デパートでお歳暮を購入、宅配してもらうと、のしをつけてくれたり、綺麗に包装してくれたりします。 ここでは、ご自身で包装する方向けに、のしの選び方や包み方を紹介します。

(1)のしの選び方

「のし」とは、「のしあわび」の略で、贈答品やお祝儀袋の右上についている飾りをいいます。 昔、日本では、鮑を薄く切って、平たく伸ばして干し、贈答品に添えていました。 何故、他の魚介類ではなく鮑を添えていたかというと、鮑は不老長寿の象徴で、貴重な食材であり、縁起の良いものだったからです。 この風習が形を変え、のしあわびをイメージした飾りをつけるという、現在の風習になりました。

包装紙を水引で結び、右上にのしをつけるのが、贈り物をする時の正式なマナーですが、最近では、水引とのしが1枚の紙に印刷された「のし紙」を使うのが一般的になっています。 ご自身でのし紙を用意する場合、のし紙を無料で作成できるウェブサービスを利用するとスムーズです。 自宅のプリンターで印刷できるので、好きな時に作成できます。

のし紙には種類がいくつかあり、目的によって、使うのし紙が決まっています。 お歳暮には、「蝶結び」の水引を選びましょう。 そして、のし紙の中央上段に、水引やのしに重ならないように「お歳暮」、下段に贈り主の名前を表書きしましょう

 

また、のし紙のかけ方にも、「内のし」と「外のし」の2種類があります。

内のしは包装紙の内側にのし紙をかけることで、品物にのし紙を直接かけて、包装します。 のし紙は外から見えません。
外のしは包装紙の外側にのし紙をかけることで、品物を包装して、包装の上からのしをかけます。 のし紙が外から見え、贈り主をすぐに把握できるので、引越しの挨拶では外のしが一般的です。

内のしと外のしの明確な使い分けはありませんが、のし紙が外から見えるか見えないかという違いから、控えめに贈りたい場合や宅配する場合には内のし、贈り物を強調したい場合や直接渡す場合には外のしにすると良いでしょう

 

ただし、全てのお歳暮にのしをつければ良いということではないので、注意しましょう。 魚介類を贈る場合は、のしをつけません。 先述したとおり、のしは鮑の代用品なので、重なってしまいます。魚介類を贈る場合はのしをつけず、水引だけ印刷された「掛け紙」を使いましょう。

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(2)包み方

デパートや菓子店に勤めていない限り、包装に慣れている方は少ないのではないでしょうか?最も簡単で、基本的な包み方は「合わせ包み」といわれています。 合わせ包みの方法を紹介します

  1. 包装紙の中央に、品物の底を上にして置きます。
  2. 左側の紙を品物の中央に向かって折ります。
  3. 右側の紙を品物の中央に向かって折ります。
  4. 左側と右側の紙が合わさっている箇所(合わせ目)をテープでとめます。
    (これで、左右の包装が完成です。)
  5. 手前の上の紙を、箱の角に沿って、下に折ります。
  6. 左右の紙を、箱の角に沿って、中央に折ります。
  7. 下の紙を、箱の角に沿って、上に折ります。
  8. 左右の紙と交わる位置で、上に折った下の紙を内側に折り、テープでとめます。
  9. 反対側(奥)の紙も同じように折ります。
    (これで、上下の包装も完成し、合わせ包みが完了です。)

 

第三章:お歳暮を直接渡す場合や送る場合の注意点

(1)お歳暮を直接渡す場合の注意点

先述したとおり、お歳暮は「お世話になった方に対する、年末のご挨拶、お礼」なので、相手を訪ねて、感謝の言葉と共に、お歳暮を直接渡すのが礼儀です。 直接渡す場合は、突然相手を訪ねるのではなく、アポイントをとって訪ねましょう。 12月は特に多忙な時期なので、アポイントをとらずに訪ねると失礼にあたったり、相手に会えなかったりする可能性があります。 目上の人に手土産を渡す時と同じように、お歳暮を渡す時も、紙袋に入ったお歳暮をそのまま渡すのではなく、相手の前で、紙袋から出して渡しましょう

(2)お歳暮を送る場合の注意点

お歳暮を直接渡すのが礼儀だと述べましたが、贈る相手が遠方に住んでいたり、お互いに忙しかったりすると、直接渡すのが難しいですよね。 最近では、宅配サービスを利用することが一般的になってきているので、直接渡すことに強くこだわる必要はありません。相手も好きな日時に受け取ることができるので、直接渡されるよりも、宅配されるほうが喜ぶかもしれません。 宅配サービスを利用する場合、通常はお歳暮に送り状を同封しますが、デパートなどで梱包してもらう場合、送り状を同封できないケースが多いです。 同封できないなら、お歳暮が相手に届く前に、送り状を送りましょう

同封する場合の送り状の書き方
同封する場合は、封書か一筆箋に、時候の挨拶、感謝の気持ちと共に、この品物がお歳暮であることを綴ります。
同封しない場合の送り状の書き方
送り状がなく、お歳暮だけが届くと、相手も何のことか分からず、戸惑ってしまいます。
お歳暮が相手に届くよりも先に、送り状が届くように送りましょう
季節感が伝わる葉書を使用すると、丁寧な人柄が伝わります。
送り状には、いつもお世話になっていることの感謝の気持ちを綴り、お歳暮を送ったこと、届く日の目安も明記しましょう。

 

第四章:喜ばれるお歳暮と避けるべきお歳暮

お歳暮なら何でも喜ばれるとは限りません。 贈る相手が個人か企業かによって、また、相手の健康状態や年齢、家族構成によって、喜ばれるお歳暮は異なります。 ここでは、喜ばれるお歳暮、避けるべきお歳暮について、品物別に紹介します。

(1)ビールや日本酒など

相手がお酒好きなら、とても喜ばれるでしょう。 また、お酒に詳しい方なら、好みのメーカーや銘柄があるかもしれません。 普段の付き合いで、お酒が好きか、お酒に強いかなどの情報を仕入れておきましょう。 もし、相手がお酒好きかどうか分からなければ、避けたほうが無難です。 お酒に弱いかもしれませんし、痛風などの病気で、ドクターストップがかかっているかもしれません。 また、奥様から止められている可能性も。

(2)お菓子

もし、相手がお菓子を好きでなくても、個包装のお菓子であれば、お裾分けできます。 贈る相手が個人で、小さい子どもがいるならゼリー、本人が高齢なら和菓子が喜ばれるでしょう。 また、相手が会社なら、賞味期限が長い焼き菓子などは、皆で分けやすいですね。

注意!
ただし、糖尿病などの病気で、ドクターストップがかかっている場合やダイエットに励んでいる場合は避けましょう。

(3)飲料

缶に入った果汁100%ジュースは、家族でも従業員でも分けやすいので、相手が個人でも会社でも喜ばれるでしょう。 量よりも、質を重視して、自分ではわざわざ買わないようなものを選んでくださいね

(4)商品券やカタログギフト

商品券やカタログギフトは値段が分かりやすく、また、品物選びで手抜きをしていると思われるかもしれません。 また、商品券には、「お金に困っているでしょう」というメッセージだと捉えられる可能性もあるので、避けたほうが無難です。 その他、縁を切ることを意味する刃物別れを意味するハンカチなどは避けましょうまた、4や9など、死や苦を連想させる品物や数量は避けるようにしましょう

まとめ

お歳暮を贈る時期、のしや包み方、直接渡す場合や送る場合の注意点(送り方や送り状)、喜ばれるお歳暮と避けるべきお歳暮について紹介しました。

公務員など、お歳暮を受け取ってはいけない職業もあります。 また、民間企業の中には、お歳暮の贈り合いを禁止している企業もあるので、相手に事前に確認しておくと、相手に迷惑がかからなくて安心です。

お歳暮は、お世話になっている人に、日頃の感謝の気持ちを伝える贈り物です。 相手のことをよく知って、喜ばれる品物を選ぶと共に、マナーを守って、失礼にあたらないように、お歳暮を用意しましょう。 最後までお読みいただきありがとうございました。    

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