部屋を片付けられない人には、その人の心理状態と密接な原因があります。
そして、散らかった部屋で暮らしていると悪いループに入り
疲れも取れず、精神的にも益々悪くなっていきます。
その悪循環を断ち切り良いループへ向かう改善策!部屋を片付ける方法を紹介します。
誰にでもできる簡単な方法ですので、是非、始めてください!
部屋を片付けられない原因と心理
「部屋の状態は心の状態」とか「部屋は心の鏡」などとよく言われますが、
部屋が片付けられないのは、
心に余裕がない状態になっていることが多くあります。
部屋を片付けられない主な15の原因
- 物が多い
- 物を捨てない(捨てるのが勿体ない)
- 物を増やす
- つい床にモノを置いてしまう
- 収納スペースにものを押しこみすぎている
- 使った後はすぐに放置する
- 適当にまとめて寄せてしまうことがある
- 多忙で片付ける時間が本当にない
- 先延ばしにしてしまう
- 都合の良い理由をつくってしまう
- どこかで一気にやろうと考えている
- 収納しようと考えている
- 片付ける必要性を感じない
- こまめにごみを出していない
部屋を片付けられない心理
たとえば部屋が片付いてすっきりしていると、
殺風景でどこか寂しさを感じてしまう理由から散らかってしまう。
このように心のどこかに穴が開いていることが原因です。
愛情が不足しているからモノで埋める
部屋が散らかっていることで、
自分の心の穴を埋めようとした結果として、部屋の中のモノを選択しているにすぎないのです。
物を捨てられない心理
- まだ新しいから、また使うかもしれない
- 誰かにあげようと思う
- 捨てるにはもったいない
- いただいたものだから
という言い訳をしますが心の中では誰かとの関係を悩んでいたり過去の人間関係のトラブルや悩み、怒りなどが関係しています。
本人は気付いておらず、感情を強く抑うつしていることもあり、一見「無感情」に見えるのが特徴です。
心の中の「穴」を埋めようと物をため込んでいる人もいます。
対外的には柔和で穏やかな人も多く、その抑圧の反動で「物をため込む」行為になっている人もいます。
ためこみ行為の停止を頑なに拒否を示す場合には、
「ホーディング」という強迫性障害を起こしている可能性もあります。
「今安いから、限定品だから、いつか必要になるかもしれない」「いらなければ友達にあげればいい、買っておいて損はしない。」という心理が働く人も多くいます。
部屋に無造作に物が置かれて散らかっている時の心理
・しまう場所がないから
・しまうと逆にわからなくなるから
・出しておいても邪魔にならないから
・部屋の中に物が多いことに慣れ、少ないと逆に不安になる
・物が多すぎるという自覚もそれほどない。
と、言う方もおられますが、
実際は、心の中も様々な問題で埋め尽くされ、部屋同様片付いていない(整理されていない)状態です。
部屋が散らかっていることで「安心感」をどこかで抱いていて、
部屋をキレイに整理整頓した状態だと、見捨てられたような感じになる。
整理整頓された部屋に不安を感じてしまう
整理整頓された部屋は殺風景で孤独感を抱いてしまう
このような心理的な理由が、潜在意識の中に存在しているのです。
自分で自分を誤魔化して、現状を維持しようとする力が働きます。
取捨選択ができない心理
このように「決められない人の心理」は、ストレス・過労などによる軽度のうつ病の初期症状や、抑うつ状態である可能性があります。
外ではキチンとしている人でも、自宅に帰った途端に緊張の糸が切れ「思考停止状態」になってしまうのです。
慢性的な睡眠不足や自覚しない過労状態に置かれていることで、軽い抑うつ状態になっている場合があります。
片付けられない部屋の影響悪循環
<疲れがとれない>
視覚から入る余計な情報が思考の流れを滞らせてしまい、
そのため脳が酸欠状態になって疲れやすくなっているのです。
なので自分の部屋なのに十分に疲れをとることができません。
また、部屋が慢性的に散らかっていると、
・虫やダニによるアレルギーを発症しやすい
・アレルギーは気管支炎や喘息の原因にも
・ゴミが崩れて思わぬ事故に
・自己評価が下がって鬱の原因に
・火災の原因になることも
などの物理的問題だけではなく絶えず人の精神状態に大きな悪影響を及ぼします。
部屋が散らかっていることで
・「いつかこれを片づけなければいけないのか・・・」と思うとやる気や意欲を低下させ無力感にさいなまれます。
・行動や体の動きを制限し、行動力や積極性を 知らないうちに削いでいきます。
・余裕を失っているとき、これは追い打ちとなります。
・片づかないことからのイライラが募ってますます心の余裕や安定性がなくなる。
これらによって部屋もさらに散らかっていく・・・という悪循環に陥りやすいのです。
改善策!部屋を片付ける方法
本来は、自分の部屋をどのようにしたいかを考える。
理想の部屋を想い描くことが大切です。
しかし、最初から想い描くのは難しいでしょうから部屋を片付けていく途中で考えれば問題ないと思います。
・行動動線を意識して優先順位を決める
・作業そのものは一気にしない
・少しずつ区切って確実に行ないましょう
では、実際にどのように行っていけば良いのでしょう!
1.直ぐに捨てられるモノからはじめる
まず、ゴミ袋を用意し
「ゴミ」「ビン」「カン」「プラスチック」など分けましょう。
目につくゴミなどを、手当たり次第に捨てましょう。
次に、あまり「情」がないモノから、意識して捨てるようにし、
自分が「できる」ということにたいして、意識を集中しましょう。
捨てることに「迷い」が出てしまうモノは、
取りあえず、机の上にキレイにそろえてみるようにしてみましょう。
それだけでも、見た目の印象はかなり変わってきます。
ぐちゃぐちゃになって転がっている洋服があれば、
軽くたたんで、とりあえず収納ケースに入れてみては如何でしょう。
このように、ちょっとだけ意識して「目で見える範囲」をキレイにします。
2.迷い対策「保留箱」を用意
取りあえず一次保管用の「保留箱」を用意します。
段ボールでも適当な箱でも何でもかまいません。
とにかく、床の上や机の上にモノを保留箱に納めてしまいましょう。
床の上や机の上のモノが無くなっただけで、ずいぶんと部屋をキレイにすることができます。
如何でしょうか?
ここまでの作業でキレイになったあなたの部屋を想像してみてください。
無理して捨てるわけではないので心の負担はないはずです。
3.一か所だけ時間を決めて整理
何処でも結構です、「一か所だけをピンポイントで時間を決めて整理整頓」していきます。
今日は机の一番上の引き出し、翌日は二番目の引き出し、数日後に三番目の引き出し。
しばらくして今度は収納ケースの一番上のもの、今度はその下の収納ケース
というように、負担にならないペースで結構ですので、一つ一つ進めて行きましょう。
・必要なモノ、不要なモノを分けて、迷うモノは取りあえず保留箱へ
(保留箱は混ぜてOK)
・必要なモノだけを引き出しに入れていく
4、空いたスペースに「ゆとり」を取り入れる
部屋の中が綺麗に整理整頓されてきたと思います。
そうなってくるとやってくるのが、
・整理整頓された部屋に不安を感じてしまう
・整理整頓された部屋は殺風景で孤独感を抱いてしまう
ではないでしょうか。
そこで、
お気に入りの観葉植物や絵画を置いてみたり、机の上や棚の上にぬいぐみを置いてみても良いでしょう。
保留箱から空いたスペースに加えてみるのも良いでしょう。
新しい空間をお気に入りで満たすようにしましょう。
こうして進めて行くことにより
「できない」意識から「できる」意識へと持っていくことが大切なのです。
そして、部屋が段々と散らかったように、段々と片づいていくものだということを忘れないでください。
などで
生活を快適にする目的のために必要な手段として行っていることです。
本来の目的を忘れて、
片付けるという行為だけにのめりこまないように気をつけましょう。
コツは、楽な気持ちで今出来そうなことに目を向けることです。
最後に、部屋をキレイに維持するために
・生活スタイルを見直す
・ゴミ箱を必要数設置する
まとめ
あなたがどのような部屋で暮らしたいかを想像してください。
そして、一気に片付けようとせずに、少しずつ目標を決めて片付けましょう。
普段から、ゴミはゴミ箱に捨てるよう習慣づけましょう。
決して無理をすることはありません!
出来る範囲で少しずつ進めれば良いのです。
そして、あなたは「出来るのです」
もう「出来ないこと」はありません!
片付けられないことへのトラウマも気にすることはありません!
あなたは、前に進めたのですから!
最初に「部屋の状態は心の状態」とか「部屋は心の鏡」と言いましたが、
部屋の片づけは、気持ちの整理にも繋がります。
部屋の片づけを通じて、
出来ていないことばかりを意識せず、出来たことに意識を集中する。
そうすれば、誰かとの関係や悩み問題、過去へのとらわれなども
きっと、少しずつ解決方法を見つけ出していけると思います。
一つ一つ積み重ねていけば
頑張らなくても出来るようにきっとなりますよ!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。